ガブリエル・ガルシア・マルケス

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疎外と叛逆 ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサの対話

ガブリエル・ガルシア・マルケス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801000230
ISBN 10 : 4801000231
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
追加情報
:
172p;20

内容詳細

厳密な理論派で文学への熱い情熱を隠さないM・バルガス・ジョサと、辛辣な知性から諧謔的ユーモアを繰り出すG・ガルシア・マルケス、現代ラテンアメリカ作家の頂点2人による若かりし頃の貴重な対談。“ラテンアメリカ小説の稀代の語り部らが、自作の秘密を明かす。”鼓直。バルガス・ジョサによるガルシア・マルケス論の白眉「アラカタカからマコンドへ」、文学への誠実な態度が垣間みえる「バルガス・ジョサへのインタビュー」を収録。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    《マルケス・リョサ祭り》の最後に。二人の対談から始まる。マルケス40、リョサが30歳位。リョサの理性的で整然としたリズムで対話が進む。マルケスはすでに老成しているかのよう。彼が「千夜一夜物語」「ガルガンチュア」を読み、フォークナーに影響されたことがよくわかる。それに続くリョサのマルケス語りによっても彼の作品の系譜やバックグラウンドが理解できる。最後の章はリョサへのインタビューで、リョサの作品や系譜がわかる。二人の作品をもっと読んでから再読したい。親愛、敬愛、決裂、もう片方の紹介、そして解説と章立てが見事。

  • touch.0324 さん

    @1967年のガボとリョサの公開対談、Aリョサによる『百年の孤独』論、Bリョサへのインタビュー、C訳者あとがき、と豪華。50年の時を経てわざわざ翻訳されたのも頷ける内容である。@では二人が語る「ラテアメブーム」に関する見解が印象的。コルタサル、カルペンティエルらも盟友として頻繁に登場する一方、ボルヘスの酷い言われように笑う。Bではリョサの口癖(断定なのに相手に確認「〜だ。そうだろ?(わかるかい?)」)に笑い、Cでは二人の決別を露見させた『パンチ事件』に笑う。他にも読みどころ満載なので、ラテアメ好きはぜひ。

  • 三柴ゆよし さん

    サービス満点に語りまくるマルケスと、とにかく真面目なリョサの姿勢が対照的な対談集。読んでいて唸るような場面は特にないものの、『百年の孤独』や『族長の秋』執筆の舞台裏について、マルケスが茶目ッ気たっぷりに話したり、二人してボルヘスをディスったりと、読みどころはありあり。解説では、あの有名な「パンチ事件」についても触れられていて、さすが寺尾先生、そのあたりの目配りも忘れないところが偉いですよね。リョサのマルケス評論「アラカタカからマコンドへ」とリョサの単独インタビューも収録されているので、薄いがお得感あり。

  • aoneko さん

    とてもとても面白く、終始、次はどんな話が飛び出すのかとわくわくした。創作の舞台裏話もさることながら、話す両氏の熱量がすごい。「ラテンアメリカの現実には多様な側面があり、作家一人ひとりがそれぞれ異なる側面を主題としていて、その意味では我々みんなで一つの大きな小説を書いている」というのが、何か楽しそうでいいなぁと思う。素敵。あと、「ラテンアメリカではすべてが起こりうるし、あらゆることがリアルなのですから」。この一言はしびれる。

  • garth さん

    ガルシア・マルケスが思いっきりボルヘスをディスりまくってるのに笑う。ガブちゃんも若い頃は恐いもの知らずだなあ。「私にとってボルヘスは逃避の文学です。私はかつても今もボルヘスをよく読みますが、まったく好きな作家ではありません。ボルヘスを読むのは、彼が傑出した言語能力を備えているからです。ボルヘスとは、書き方を教えてくれる作家です。そういう意味では私は彼を評価しています。しかし、ボルヘスが扱うのは知的レベルの問題ばかりで、これは逃避にほかなりません」

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