カヴァフィス詩集 岩波文庫

カヴァフィス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003770153
ISBN 10 : 4003770153
フォーマット
出版社
発行年月
2024年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

アレクサンドリアに生きた孤高のギリシャ語詩人、コンスタンティノス・カヴァフィス(1863‐1933)。生前広く公刊されることのなかったその詩の大半は、歴史を題材にアイロニーの色調でうたうもの、そして同性との秘められた恋と官能を追憶としてよむものであった。訳者が長い年月をかけて訳出した全154詩を収録。詳細な訳注を付す。

目次 : 壁/ 老人/ アキレウスの馬/ 祈り/ サルペードーンの葬儀/ 〓燭/ 第一段/ 老人の魂/ …オオイナル拒否ヲナシタル者/ 中断/ 窓/ テルモピュライ/ 約束違反/ 蛮族を待ちながら/ 声/ 欲望/ トロイ人/ デーメートリオス王/ ディオニュソス群像/ 単調〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新田新一 さん

    アレクサンドリアで暮らし、ギリシア語で書いたカヴァフィスの詩集。ギリシアとその周辺の国々の歴史に題材にした詩や、同性愛者の哀しみを描いた詩が多いです。池澤夏樹さんによる翻訳は読みやすいです。万人受けしそうにないこんな詩集を出してくれた岩波書店に感謝。日本人には馴染みのないギリシアやヘレニズムの世界の歴史が、身近に感じられますし、同性愛の詩は自らも同性愛者だった作者の胸の内が、切なく伝わります。生前はほとんど無名だったことが信じられません。詩を通して伝わってくるギリシア文化の精華に、魅せられました。

  • Moish さん

    近代ギリシャの詩人、カヴァフィスの詩が発表順に紹介されている詩集。@古代からヘレニズム、ビザンチンに至るまでのギリシャの歴史や神話がモチーフの詩、A密やかな同性愛の詩が交互に登場。前者は史実にのっとっているわけではなく、架空の人物がごく自然に配置され、解説に「架空の人物」と書かれていないと勘違いしそうなくらい。さながら短編フィクションを読んでいるよう。ギリシャ人としての誇りと哀愁を感じ取ることができる。後者は、直接的な表現はないのに官能的。こちらからは、「誇ることができない」という苦い思いがにじみ出る。

  • Kerberos さん

    池澤夏樹はカヴァフィスの詩をロレンス・ダレルの『アレクサンドリア四重奏』に引用されていた一節で知ったという。カヴァフィスはダレルを通じて日本に紹介されたのだ。ダレルに触発されて後にギリシャ語を修めた池澤はカヴァフィス全詩の翻訳に取り組んだ。畏敬の念を抱かざるをえない。ロシアの詩人ブロツキーによるカヴァフィスの評伝「振り子の歌」もお薦め。ロシアを追われてニューヨークに移り住んだブロツキーがアレクサンドリアで生涯を過ごしたギリシャ詩人カヴァフィスに異郷暮らしのシンパシーを感じていたとしても不思議ではない。

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