『カルテット』は、TBS系「火曜ドラマ」枠にて2017年1月17日から毎週火曜22時 - 22時54分に放送されているテレビドラマである。主演は松たか子で、松の連続ドラマ出演は約5年ぶりとなった。

カルテットとは主要キャラクター4名が組む弦楽四重奏のことで、30代の4人の俳優と坂元裕二の脚本による、ラブストーリー、サスペンス、コメディーなどの要素を交えた、「ほろ苦くて甘い、ビターチョコレートのような大人のラブサスペンス」を標榜している。なお、同タイトルの他作品とは関係ない完全オリジナルドラマ作品となっている。

企画・制作

プロデューサーの佐野亜裕美によれば、本作品放送5年前の2012年、同局のドラマ『運命の人』の打ち上げで、アシスタントプロデューサーであった佐野から、本作品で演出を担当することになる土井裕泰に対し、坂元裕二の脚本と松たか子の組み合わせでドラマを作りたいという申し出をしたのが始まりである。同年末にプロデューサーになった佐野は、松が映画で見せていた「ブラックなコメディエンヌ」の面を出してもらいたいという希望を出し、この組み合わせに合うストーリーと他の役者を具体的に決めていった。主要4名の演技については「目の表情が豊か」という共通点があり、ある人物から他の人物への何気ない視線が後から伏線であったと分かるような仕掛けがあるという。

主要4名の役者が決まった時点では物語はまだ確定しておらず、2組の夫婦による物語にする案もあったが、結婚しているとドロドロした不倫や三角関係を描くことになるため、純粋な片思いや秘密について描くためとして、放送された形に落ち着いた。また佐野と坂元が本作品の特徴である、人生の真理に触れる会話劇を描く際に影響したのはフジテレビのドラマ『やっぱり猫が好き』（1988年 - 1991年）である。

本作品は、放送当時の主流である「白黒はっきりとした、わかりやすさ」のあるドラマではなく、「多様性」あるドラマの楽しみを伝えたいと考え、大ヒット作となった前クールの同枠ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の後番…

出典：Wikipedia (Wikipediaで続きを見る）