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カルダーラ:キリストの足元のマグダラのマリア
イタリア・バロック期に歌劇、宗教曲の両面で重要な作品を多く残した作曲家カルダーラの代表作の一つ『キリストの足元のマグダラのマリア』をダミアン・ギヨン指揮するバンケ・セレストの演奏で。
カルダーラは1670年頃にイタリア、ヴェネツィアに生まれ、幼い頃には聖マルコ大寺院の聖歌隊員として活躍する傍ら楽器の習得に励み、1699年に当時の盛家、マントヴァ公ゴンザーガ家の宮廷楽長に就任します。しかしスペイン継承戦争の影響を受けゴンザーガ家は没落、彼は職を求めローマからウィーンに移り、最終的にはウィーンの宮廷副楽長として生涯を終えています。
彼は1708年に最初の歌劇『Il piu bel nome(最も美しい名前)』を作曲、以降、メタスタージオの台本を用いた歌劇や、バッハに影響を与えたとされるミサ曲など数多くの作品を残しましたが、この『キリストの足元のマグダラのマリア』はイタリア語で歌われるカンタータで、1700年にヴェネツィアで初演されています。イエスとマリアをめぐる6人の登場人物が次々と技巧的なレチタティーヴォとアリアを歌い繋ぐ形式で、多くのアリアにはヴァイオリンやチェロのオブリガートが付き、美しい旋律が与えられています。名手たちが集うアンサンブル「ル・バンケ・セレスト」の表現力豊かな伴奏にも注目です。(輸入元情報)
【収録情報】
● カルダーラ:キリストの足元のマグダラのマリア〜6声のオラトリオとシンフォニア
マグダラのマリア…エマヌエル・ド・ネグリ(ソプラノ)
マルタ…マイリス・ド・ヴィルトレ(ソプラノ)
地上の愛…ベネデッタ・マッツカート(アルト)
キリスト…レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
ファリサイ人…リッカルド・ノヴァーロ(バリトン)
天の愛…ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
ル・バンケ・セレスト(アンサンブル)
カロリーヌ・バイエ(ヴァイオリン・ソロ)
ビルギット・ゴリス、シモン・ピエール(第1ヴァイオリン)
フィオナ=エミール・プパール、アドリアン・カレ、マリオン・コルクマズ(第2ヴァイオリン)
デアドル・ダウリング、ジェラルディーヌ・ルー(ヴィオラ)
ジュリアン・バル(チェロ・ソロ)
シリル・プーレ(チェロ)
ゴーティエ・ブロンデル(コントラバス)
通奏低音:
ディエゴ・サラマンカ(リュート)
フランソワ・ゲリエ(チェンバロ)
ケヴィン・マナン(チェンバロ&オルガン)
ダミアン・ギヨン(指揮)
録音時期:2017年10月2,3日
録音場所:レンヌ歌劇場&第4スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル)