わらの女 創元推理文庫

カトリーヌ・アルレー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488140281
ISBN 10 : 4488140289
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
橘明美 ,  
追加情報
:
306p;15

内容詳細

34歳独身のドイツ人女性ヒルデガルトは、ある朝、新聞の求縁広告の一つに目を奪われた。「当方大資産家、良縁求む。願わくはハンブルク出身、未婚、だが世間知らずでなく、身寄りもなく…」すべてはここから始まった。知性と打算に裏打ちされた手紙が功を奏し、大富豪の妻の座は目前だった。ミステリ史上に燦然と輝く、精確無比に組み立てられた完全犯罪の物語。新訳決定版!

【著者紹介】
カトリーヌ・アルレー : 1924年パリに生まれる。国立演劇学院に学んだ後、女優としてデビュー。結婚を機に女優の道は捨て、1953年に小説『死の匂い』を発表

橘明美 : 仏語・英語翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    物語の展開にぐいぐいと引き込まれていったサスペンス・ミステリ長編。犯罪という悪辣なものに慄きながら一気に読み終えた。始まりは騙しゲームのような話で、奇妙な人間関係が形づくられていく流れが怪しげで面白い。やがて見えてきたのは現実の世の中がどういったものかを気付かせるもの。立場が大きく変わり、一方の自信に満ちたセリフともう一方の混迷から抜けきれない心理描写の対比がとても印象的。悪の心を隠すことなく、サディスティックに追い込んでいく様にはザワザワ。そして締め括りはさらに強烈なものでなかなか味わえないものだった。

  • ペグ さん

    小さな欲望が、より邪悪な欲望に絡めとられるお話でした。強いて言えばヒルデガルトが誰からも信用されず自ら命を断つのが哀れ。極めて映画的。でもやっぱり最後は少しの希望があったら良かったのに〜。

  • *maru* さん

    翻訳の仕事で生計を立てるドイツ人女性ヒルデガルト、34歳独身。戦争ですべてを無くし、孤独な日々を過ごす彼女の願い。ようやく探し求めていたチャンスを手に入れたその日が、すべての始まりだった─。つかみはOKの第1部。細かいことはさておき、危うくも魅力的な共犯関係と犯行プラン。夢のような状況が一変し徐々に窮地に追い込まれていく、その心理描写が非常に巧い。ヒルデに同情するわけでもない。悪に肩入れすることもない。その冷徹な、ニュートラルな視点も好ましい。読了後、“面接”の場面を読み返すと鳥肌が立つ。見事です。

  • 星落秋風五丈原 さん

    34歳で翻訳をしているヒルデガード・メーナーは、毎週金曜日必ず新聞をそれも第六面を読む。そこには求縁申し込み欄があるからだ。彼女の前に飛び込んできたのが求縁広告。映画化された事もあるのでラストのオチも結構知られている。特にヒルデガードがコルフを出し抜いてやろうとか、リッチモンドを殺したいなどヒロインが積極的に動く前に、あっという間に事態が動いてしまう。但し前兆はあった。だ結審されてないのに、得意顔でコルフが事の顛末から何からまあべらべら喋るシーンは来たる未来を予測していないと実行できないという欠点も指摘。

  • 宗次郎 さん

    解説にもあるが相続欠格に難点があったとしても十分に名作だろう。前半での二人の立ち回りは上手く事を運べるのか読んでいてワクワクするし、後半では追い詰められていく様子と前半部での行動の意味が語られ盛り上がる。最近の本に多い連続して人を殺すなんちゃってサイコパスよりもこいつの方がよっぽどサイコパス。クラーレ毒にニヤリ。

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カトリーヌ・アルレー

1924年パリに生まれる。国立演劇学院に学んだ後、女優としてデビュー。結婚を機に女優の道は捨て、1953年に小説『死の匂い』を発表

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