オーランドー・ファイジズ

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  • ロシアのウクライナ侵攻に伴って読み始めた本だったが...

    投稿日:2022/08/03

    ロシアのウクライナ侵攻に伴って読み始めた本だったが、読後には(決してネガティブな意味ではなく)興味深い混乱and/or矛盾の余韻が残る。 ロシアと言う広大な国家(の文化)を分析・記述するにあたって、本書ではあらゆる領域において訳者も後書きで指摘するように二項対立の図式が用いられている・・・「西欧・ロシア」「貴族・農民」「知識人・民衆」「世俗・宗教」「文明・自然」「都市・農村」「サンクトペテルブルグ・モスクワ」「近代・前近代」「男性性・女性性」「知性・魂」「革命・帝政」「西洋・東洋」「前衛・ノスタルジア」「コスモポリタニズム・ローカリズム」、etc. etc.・・・本書では、これらあらゆる二項対立の構図がロシアと言う一つの国家の中に並立して複雑な様相を呈する文化が丁寧に説明される。ソレがこのロシアと言う国を理解する上で貴重な情報を読者に与えてくれる点で本書は極めて精緻で優れた本だと思う。 そのうえで、本書の更にユニークな点は、読後に残るある種の”掴み処が無い”・・・とでも言う感覚である。各二項対立の分析は十分に妥当で説得力がある(部分的にはややステレオタイプ的な場合もあるが・・・)が、分析の結果として残るのが”ロシアを形作る本体としての第三項”の存在の感覚である。本書で語られるロシア文化の表面に浮かび上がってくる各種二項対立の構図の下には実は隠された第三項があって、その形を成さぬ第三項こそがロシアの本体ではなかろうか?・・・・と言う、奇妙な実感が本書のあらゆる議論に付きまとう。しかしロシアと言う国家を考えるうえで、この捉えどころのない”第三項”の存在の実感こそが、ロシア理解の出発点として相応しい・・・とも考えられるのであって、ソノ意味でも本書はユニークな読書体験を読者に与えてくれる貴重なものだと思う。

    yk さん |70代

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