オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 3 帝国の緩やかな黄昏 ハヤカワ ノンフィクション

オリバー ストーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152093790
ISBN 10 : 415209379X
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
追加情報
:
479p;20

内容詳細

基地帝国として万国に地歩を築き、覇権国家となったアメリカの容赦ない所業に、世界は気づき始めた。史上最悪の宰相の元、凋落を始めた帝国の舵を取るオバマの手腕が試される……歴史超大作完結

「ゴルバチョフが捨て身で提示した核全廃の選択肢を、ソ連の脅威を楯に拒否したのはアメリカ」
「ソ連への牽制のため、イラン、イラクなどのイスラム国家を利用、対立する国双方に武器や資金を提供し、戦争の火種を撒き散らした」
「イスラム原理主義者に直接・間接的に資金提供を続け、9・11テロの原因を作った」
「未曾有の被害をもたらした9・11テロをも利用し、二つのイスラム国家に戦争を仕掛けた」


ソ連とのあいだに生まれた緊張緩和(デタント)の機運は、米国政権内のタカ派の圧力ですぐに消え去った。ソ連崩壊後、単独の覇権を謳歌するアメリカは、世界の警察官を任じるに至った。史上最低と呼ばれた大統領のもと、非人道的な国家を援助し、大量破壊兵器を有してもいない国家に戦争を仕掛けその文明を破壊したアメリカでは、国内経済の瓦解がとどめようもなく進行していた。そしてその覇権にも翳りが見え始める――9・11テロはその象徴だったが、ネオコンの圧力のもと、軍事費は国家予算を圧迫して増大し続ける。未曾有の所得格差に怒りの声を上げ始めたアメリカ国民は、改革の兆しを初の黒人大統領、オバマに認めたが、その希望はすぐに失望に変わった……
頽廃が忍び寄る「帝国」の病理を容赦なく描き出す、歴史超大作完結篇。(全3巻)




【著者紹介】
オリバー ストーン : アメリカの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。『プラトーン』『7月4日に生まれて』でアカデミー賞監督賞を2度受賞

ピーター・カズニック : アメリカン大学歴史学部准教授、同大学核問題研究所所長

金子浩 : 翻訳家。1958年生。早稲田大学政治経済学部中退

柴田裕之撮影 : 翻訳家。1959年生。早稲田大学・Earlham College卒業

夏目大 : 翻訳家、ライター。1966年生。同志社大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    一つのアメリカ史のこのような見方もあるということで読むのがいいと思います。カーター以後の大統領を俎上に挙げてアメリカの当時の事情などとオーバーラップさせています。まあ著者の考え方からすると、レーガン、ブッシュなどはコテンパンという感じですがオバマにも結構厳しく当たっています。読み物として読むのはおもしろいと思いました。

  • 読書ニスタ さん

    レーガンは無知、オバマはクレバーだが、上手く国民を口車に乗せて、やってることは、歴代の大統領の路線を踏襲し、側近をルービンの弟子で固めて、銀行家たちを救済する。トランプを見た時、民主主義がポピュリズムに落ちたと思ったが、違った。民主主義には、まともな人物を選択する機能が、最初からないのだ。利益搾取者は、戦乱やドタバタが大好きで、国民だろうが、他宗教だろうが、異国の人だろうが、ケンカをふっかけては、根こそぎ奪い取って、借金と火種だけを残して去っていく。

  • かんちゃん さん

    【Booklive!】カーター、レーガン、ブッシュ、そしてオバマに至るまで。レーガン、ブッシュが進めた軍事外交。世界覇者への憧れ。マイノリティの代表として鳴り物入りで大統領になったオバマは、その点では変化を起こすことはできなかった。アメリカの凋落、中国の台頭。そんな中で誕生するトランプが果たしてアメリカ復活の切札になりうるのか。破廉恥だが、したたかなトランプ。早くも中国を牽制する小細工を始めている。日本もロシアとの融和を図り、中国包囲網に追随している。どんな外交手腕を見せるのか、興味深く見守る。

  • CCC さん

    アメリカ上層部がいかに譲歩を知らず相手の体面に泥を塗ってきたか、という感じで趣旨が明確。構図が分かりやすいので、アメリカ軍事を軸に近現代の流れを掴むにはいい本だと思います。

  • 大竹 粋 さん

    オバマ政権あたりから、なんだか文体がガラッと変わった感じがしたが、これほど今に近い現代史を、左派からとはいえ、知る事ができるのは、思考実験としてもとても有意義に感じた。ゴルバチョフの事をもう少し知りたくなった。

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人物・団体紹介

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オリバー ストーン

1946年、ニューヨーク市生まれ。アメリカの映画監督・脚本家・映画プロデューサー。ベトナム戦争で陸軍兵として従軍した経験をもとに、代表作『プラトーン』と『7月4日に生まれ』で戦争の非人間性を暴き、アカデミー賞監督賞を2度受賞した。さらに、『JFK』、『ニクソン』では、米国の政治の暗部を描き、『ウォー

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