CD 輸入盤

オネゲル:交響曲第3番『典礼風』、ドビュッシー:『放蕩息子』 クリュイタンス&RAIトリノ

オネゲル(1892-1955)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
430592
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

クリュイタンスのオネゲル『典礼風』!
&ドビュッシー『放蕩息子』
まず驚かされるのが1962年のライヴ録音(拍手入り)という収録条件からは信じがたい音の良さ。イタリアは早い時期から放送局にステレオの機材を導入していたといいますが、実際に当時のものがこれだけの水準で再現されるとは、正直なところ思いもよりませんでした。
 鑑賞には十分な周波数レンジとダイナミック・レンジが確保されているおかげで、オネゲルの強烈なオーケストラ・サウンドも申し分のないクオリティで再現されており、両端楽章の過激な響きがたまりません。
 第二次世界大戦へのオネゲルの反戦の気持ちを表したこの交響曲第3番『典礼風』は、「怒りの日」と題された凶暴で闘争的な第1楽章、「深き淵より我は叫びぬ」と題された戦争の犠牲者に向けられた清らかな祈りの第2楽章、「我に平和を」と題された暗鬱な行進曲と平和の静寂から成る第3楽章という3つの楽章で構成されており、オネゲルを代表する名作として知られています。

 一方、ドビュッシーの『放蕩息子』は、22歳のときのローマ大賞受賞作。聖書の中の有名な「放蕩息子」の物語に取材した台本に付曲したもので、登場人物は若いガリラヤ人アザエル(テノール)と、その母リア(ソプラノ)、その父シメオン(バリトン)の3人。幸福な家庭生活を捨て、放蕩の果てに身をやつしたアザエルの帰還と、赦す両親という進行で最後にはイスラエルの神を称えて終わります。なお、エンディングには任意で合唱を重ねる選択肢も用意されており、クリュイタンスもここで合唱を参加させています。
 この演奏の大きな魅力として、ジャニーヌ・ミショーの陶酔的なまでに美しい声、ピエール・モレのダンディな美声、ミシェル・セネシャルの柔和な美声、と歌手陣が美声尽くしであることが挙げられます。クリュイタンスの指揮も骨太で力強く、フィナーレでは三重唱と合唱、オーケストラが織り成す高揚感がとても魅力的です。

・オネゲル:交響曲第3番『典礼風』
 RAIトリノ交響楽団
 アンドレ・クリュイタンス(指揮)

 録音:1962年5月4日(ステレオ)
 場所:トリノRAIアウディトリウム

・ドビュッシー:カンタータ『放蕩息子』
 ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ)
 ピエール・モレ(バリトン)
 ミシェル・セネシャル(テノール)
 RAIトリノ合唱団
 RAIトリノ交響楽団
 アンドレ・クリュイタンス(指揮)

 録音:1962年4月30日(ステレオ)
 場所:トリノRAIアウディトリウム

収録曲   

  • 01. L'enfant prodigue
  • 02. L'enfant prodigue
  • 03. L'enfant prodigue
  • 04. L'enfant prodigue
  • 05. L'enfant prodigue
  • 06. L'enfant prodigue
  • 07. L'enfant prodigue
  • 08. L'enfant prodigue
  • 09. L'enfant prodigue
  • 10. Symphony no 3 "Liturgique"
  • 11. Symphony no 3 "Liturgique"
  • 12. Symphony no 3 "Liturgique"

総合評価

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こんなに地味な曲目なのにこれだけのレビュ...

投稿日:2015/09/09 (水)

こんなに地味な曲目なのにこれだけのレビューが寄せられていることにまず感服。どちらもクリュイタンスの従来の吹き込みがなかった希少な曲である。しかし演奏は詩的に高雅なドビュッシー(歌手の二人はクリュイタンスの『ペレアス』と同じ)も、鮮烈なオネゲルも全く素晴らしい。皆さんおっしゃっておられるように62年のライブとしては破格の音質ということも特筆もの。どうにかすると、ノイズは別とすれば同時期のラヴェルのスタジオ録音よりもいいかもしれない。わずか4年前の同じジェノヴァでのライブでも、仏国立放送オケとのブラームスの4番の酷い音と比べてどうしてこれだけ違うのか。それだけが謎。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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これは、一体、何なのだ? 本当にライヴ録...

投稿日:2011/08/11 (木)

これは、一体、何なのだ? 本当にライヴ録音したもの?疑ってしまうほど。 すばらしい音だ。 演奏もお見事。ただただ美しい。 超、お薦め盤なのだ。

響多郎 さん | 東京都 | 不明

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この音は何…?!…です。オネゲル、ドビュ...

投稿日:2009/08/03 (月)

この音は何…?!…です。オネゲル、ドビュッシー、クリュイタンスに全く興味のない方でも、聴いてみて下さい。必ず「この音は何…?!」となるはずです。とても50年近くも前のライヴ録音だとは思えません。因みに、演奏だって、決して録音に負けていません。

masato さん | 新潟県 | 不明

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