基本情報
内容詳細
アイリーンは平凡で物静かな女に見えた。だが、内には激しい感情を抱え、自分だけのルールに従って生きていた。酒浸りの父親を憎み、自分の女らしさも嫌悪した。ろくに食事をせず、母親が遺したサイズの合わない服を着た。シャワーは浴びず、体の汚れはできるかぎり我慢するのを好んだ。彼女が「監獄」と呼ぶ少年矯正施設で働くときは、ひとりで、同僚や少年たちの妄想を膨らませていた。単調につづく彼女の人生に転機は突然やってくる。魅力的な女性レベッカとともに、取り返しのつかないかたちで―強烈なまでに暗く屈折しつつ、たくましくもある等身大の女性を描き出すアメリカの新鋭のデビュー長篇。PEN/ヘミングウェイ賞受賞、ブッカー賞最終候補。
【著者紹介】
オテッサ・モシュフェグ : 1981年、マサチューセッツ州ボストン生まれ。イラン出身のバイオリン奏者の父と、クロアチア出身のビオラ奏者の母という芸術家の家庭で、12歳のころから創作をはじめた。ブラウン大学で芸術修士号を取得し、数々の短篇小説や実験的な小説を発表して注目を集める。2015年に『アイリーンはもういない』で長篇デビューを果たし、PEN/ヘミングウェイ賞を受賞。さらに、ブッカー賞、全米批評家協会賞、英国推理作家協会ジョン・クリーシー・ダガー賞の最終候補にノミネートされるなど、高い評価を得る
岩瀬徳子 : お茶の水女子大学文教育学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
藤月はな(灯れ松明の火) さん
読了日:2018/02/27
ヘラジカ さん
読了日:2018/01/12
ネコベス さん
読了日:2018/03/13
くさてる さん
読了日:2018/10/13
marumo さん
読了日:2018/04/20
(外部サイト)に移動します
人物・団体紹介
オテッサ・モシュフェグ
1981年、マサチューセッツ州ボストン生まれ。イラン出身のバイオリン奏者の父と、クロアチア出身のビオラ奏者の母という芸術家の家庭で、12歳のころから創作をはじめた。ブラウン大学で芸術修士号を取得し、数々の短篇小説や実験的な小説を発表して注目を集める。2015年に『アイリーンはもういない』で長篇デビュ
文芸 に関連する商品情報
-
人気作家17人によるリレーエッセイ『私の身体を生きる』5月24日発売 女性/女性として生きる17人の作家がときにユーモラスに、ときに激しく、かつてない真摯さでつづった、自分と自分の身体の... |2024年04月11日 (木) 00:00
-
【最新】2024年本屋大賞受賞作品決定 全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」。2024年本屋大賞結果が4月10日(水)に発表されました!大賞作品は『成瀬は天下を取... |2024年04月10日 (水) 14:00
-
松原タニシ最新刊『松原タニシ怪談集(仮)』6月26日発売 事故物件住みます芸人・松原タニシ最新刊!ベストセラー『事故物件怪談 恐い間取り』シリーズの著者による怪談集。 |2024年04月08日 (月) 00:00
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・