エレーヌ・フォックス

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脳科学は人格を変えられるか? 文春文庫

エレーヌ・フォックス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167908980
ISBN 10 : 4167908980
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森内薫 ,  

Content Description

人生の明るい面に目がいくか、暗い面に目がいくか。その差は脳の活動パターン自体に関連していた。エジソン、チャーチル、マンデラ…逆境に打ち勝つ偉人はみな「楽観主義者」。“楽観脳”と“悲観脳”は何が違うのか、心理学、分子遺伝学、神経科学を横断しながら人格形成の神秘を明らかにする「白熱教室」。

目次 : 序章 なぜ前向きな性格と後ろ向きな性格があるのだろう/ 第1章 快楽と不安の二項対立/ 第2章 修道院の奇妙な実験/ 第3章 恐怖を感じない女/ 第4章 遺伝子が性格を決めるのか/ 第5章 タクシー運転手の海馬は成長する/ 第6章 抑うつを科学で癒す可能性

【著者紹介】
エレーヌ・フォックス : 心理学者、神経科学者。エセックス大学を経て、教授としてオックスフォード大学・感情神経科学センターを率いる

森内薫 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ばんだねいっぺい

    表紙のpJクルックがまず大好き。で、サイエンスの本を読んだつもりが、ん?自己啓発っぽいなという感想。「脳科学」はではなく「それぞれ自分」で「人格」を変えられるかということ。長渕さんで言うところのcaptain of the ship

  • はと麦茶

    非常に興味深い内容だった。脳科学はこんなに進んでるんだな。恐怖のメカニズムはなるほどという感じ。幸せの黄金比率はポジティブ3:ネガティブ1

  • nichepale

    字数が多くて疲れたが、最後に改めて序章を読むと、簡潔にポイントがまとめられていた。つまり→人間の脳は変化する可能性をもっており、ものの見方が変化すれば、脳の構造は再形成されるそうだ(脳の可塑性)。また性格形成の鍵は、遺伝的要素、どんな出来事を経験するか、そして最重要なのが、起きた出来事をどのように見たり解釈したりするか。よって、ベースの視点が楽観的か悲観的かで、性格は徐々に変化していく。楽観的な気質とは「ものごとは必ず打開できる、どんなことがあっても自分は必ず対処できる」という信念と揺るがぬ思いである。

  • ホシ

    本書が言う所のポジティブ思考・楽観主義とは仏教思想のそれだ(実際に最終章では仏教に触れる)。「苦を取り除くのではなく、苦を受け止め、見つめる先に真が明らかにされる」これこそが巷に溢れかえる安っぽいポジティブ思考ではない、真のポジティブ思考。では、こうした思考を会得するには?心理学・神経科学・脳科学の分野からアプローチしていく。私は仏教に触れてから心が軽くなった事を実感しているが、私の脳内ではこんな事が起きていたんだなぁ。仏教の知恵と最新科学の叡智を取り入れて、これからも心を整えて生きたいものだ。

  • AKO

    世界には二種類の人間しかいない。楽観脳(サニーブレイン)と悲観脳(レイニーブレイン)の人だ。本書は科学的に双方の脳の特性を数々の事例を元に紹介してくれている。どうして人間には悲観的な人と楽観的な人がいるのか。それは悲観脳の方が種としての生存に有利だったからだと思われる。悲観を生み出しているのは原始的な恐怖。未来に対する不安や漠然とした生への不安。生きるに当たり人間は未来に起こる災害や飢饉に備える必要があった。だから進化学的に人間は悲観脳である必要があった。だが現代社会では悲観が人々を苦しめてしまっている。

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