CD 輸入盤

エニグマ変奏曲、南国にて、カリヨン、砂漠での声、他 マーティン・ブラビンズ&BBCスコティッシュ交響楽団、ケイト・ロイヤル、他

エルガー(1857-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDA68101
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


エルガー:エニグマ変奏曲、南国にて、カリヨン、砂漠での声、他
マーティン・ブラビンズ&BBCスコティッシュ交響楽団、ケイト・ロイヤル、他


2013年より名古屋フィルハーモニー交響楽団の第8代常任指揮者を務め、日本のオーケストラへの客演も重ねているイギリスの名匠、マーティン・ブラビンズ。ウォルトンやヒンデミットの管弦楽作品集に続くBBCスコティッシュ交響楽団とのコンビで贈るのは、エルガーの『エニグマ変奏曲』。『カリヨン』や『砂漠での声』など、オリジナルのフランス語のテキスト朗読を伴う戦時中の知られざる作品の収録も、エルガー・ファンや英国音楽愛好家には見逃せない1枚でしょう。(輸入元情報)

【エルガー】
近代イギリスを代表する作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガー(Sir Edward William Elgar)は、1857年6月2日、イギリス中西部ウスター近郊のブロードヒースで生まれました。経済的に恵まれなかったため正規の音楽教育を受けることができず、ほとんど独学で勉強したそうですが、ピアノ調律師で楽器商を営んでいた父親のウィリアムは、生業のかたわら聖ジョージ・ローマ・カトリック教会のオルガニストを務めていたそうですから、やはりその血の中には音楽家の資質が備わっていたということなのでしょう。
 ヴァイオリン教師、ピアノ教師として収入を得るようになると、若きエルガーはロンドンへ足しげく通ってはさまざまな音楽に接し、シューマン、ワーグナーの作品にはとりわけ強く影響を受けたとされています。1889年にピアノを教えていたキャロライン・アリス・ロバーツと結婚しますが、作曲家としてはまだ地元の合唱音楽祭から作品を委嘱される程度にとどまっていました。
 1899年、そんなエルガーに大きな転機が訪れます。代表作のひとつである『エニグマ(謎)』変奏曲(1898年)が7月19日にロンドンのセント・ジェームズ・ホールでハンス・リヒターの指揮によって初演され、当時既に42歳だったエルガーは一躍世の注目を集めます。翌1900年にはオラトリオ『ゲロンティアスの夢』が完成、リヒャルト・シュトラウスがこの作品を絶賛したことで、その名声はヨーロッパ中に広まります。
 エルガーのもっともポピュラーな作品である行進曲『威風堂々』第1番は、1901年に作曲されました。中間部の有名な旋律は、時のイギリス国王エドワード7世のために書かれた『戴冠式頌歌』(1901年)でも再び用いられ、今日『希望と栄光の国』として愛唱され、イギリス第2の国歌とまで称されています。
 これ以降、オラトリオ『使徒たち』(1903年)、オラトリオ『神の国』(1906年)、交響曲第1番(1908年)、ヴァイオリン協奏曲(1910年)、交響曲第2番(1911年)、交響的習作『フォールスタッフ』(1913年)、チェロ協奏曲(1919年)等々、近代音楽史上の傑作を矢継ぎ早に発表、1904年(47歳)にはナイトに叙されるなど、エルガーはイギリスを代表する作曲家として自他共に認める存在となります。
 しかし1920年に夫人と死別してからは創作意欲を失い、指揮者、演奏家としての活躍に重心を移します。この当時マイクロフォンによる電気吹き込みの技術が新しく開発され、エルガーは自身の代表作を次々とレコーディング、有名なEMIのアビー・ロード・スタジオで初録音をおこなったのはエルガーでした。1924年(67歳)に「国王の音楽師範」(Master of the King's Musick)の称号を受け、1931年(74歳)には准男爵にも叙されるなど、その声望が衰えることはなかったようです。
 晩年には再び作曲活動に挑み、交響曲第3番、歌劇『スペインの貴婦人』、ピアノ協奏曲などの大作を手掛けますが、いずれも完成させることなく、1934年2月23日に世を去りました。(HMV)

【収録情報】
エルガー:
1. 序曲『南国にて(アラッシオ)』 Op.50
2. エニグマ変奏曲 Op.36
3. カリヨン Op.75
4. 砂漠での声 Op.77
5. ベルギーの旗 Op.79
6. プリーディング Op.48

 ケイト・ロイヤル(ソプラノ:4)
 ヤン・ギロ(クラリネット:6)
 フローレンス・ダゲル・ドゥ・ウルー(ナレーター:2-5)
 BBCスコティッシュ交響楽団
 マーティン・ブラビンズ(指揮)

 録音時期:2015年9月9,10日
 録音場所:グラスゴー、シティ・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

  • 01. In the South :Alassio: Op 50[22:40]
  • 02. Variations for orchestra :Enigma: Op 36[33:15]
  • 03. Enigma: Andante[1:48]
  • 04. Variation 1: C.A.E. (L:istesso tempo)[1:51]
  • 05. Variation 2: H.D.S.-P. (Allegro)[0:49]
  • 06. Variation 3: R.B.T. (Allegretto)[1:28]
  • 07. Variation 4: W.M.B. (Allegro di molto)[0:30]
  • 08. Variation 5: R.P.A. (Moderato)[2:16]
  • 09. Variation 6: Ysobel (Andantino)[1:22]
  • 10. Variation 7: Troyte (Presto)[0:59]
  • 11. Variation 8: W.N. (Allegretto)[2:10]
  • 12. Variation 9: Nimrod (Adagio)[4:21]
  • 13. Variation 10: Dorabella (Intermezzo: Allegretto)[2:51]
  • 14. Variation 11: G.R.S. (Allegro di molto)[1:02]
  • 15. Variation 12: B.G.N. (Andante)[3:13]
  • 16. Variation 13: * Romanza (Moderato)[3:07]
  • 17. Variation 14: E.D.U. Finale (Allegro - Presto)[5:28]
  • 18. Carillon Op 75[8:30] with Florence Daguerre de Hureaux (Narrator)
  • 19. Une voix dans le dsert Op 77[11:02] with Florence Daguerre de Hureaux (narrator), Kate Royal (soprano)
  • 20. Le drapeau belge Op 79[3:30] with Florence Daguerre de Hureaux (narrator)
  • 21. Pleading Op 48[2:58] with Yann Ghiro (Clarinet)

ユーザーレビュー

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素晴らしエルガーのディスクが出た。久しぶ...

投稿日:2016/10/10 (月)

素晴らしエルガーのディスクが出た。久しぶりに爽やかな気分になった。「南国にて」は冒頭から勢いのある演奏。エルガーサウンドが炸裂する。ローマの古戦場を想起するような中間の部分やコーダにもう一つ勢いがあればと思うが、旋律がクリアでバランスの良く、これからも何度もチョイスしたい良演である。「エニグマ」は主題の部分から優しさがあふれ、第1変奏の弦が美しい。アリスを愛するエルガーの思いが伝わってくる。第6変奏のヴィオラソロの線の太さ、第7変奏でのティンパニの強打がかっこよい。優しさが溢れる第8変奏の後に続く「ニムロッド」!極端に遅いテンポ、徹底したピアニッシモがで始まる。その後の展開、そして頂点のスケールの大きさに感動する。「ああ、これがエルガーだ」と。約4分強、かなり遅い部類に入るが、美しい「ニムロッド」である。その後の変奏も気持ちよく流れ、第14変奏のフィナーレ(EDU)スケール感やバランスよさで最後まで楽しめた。残りの4曲は珍しい作品。すでにボールト盤で出ている「カリヨン」などは上記2曲に比べればかなり落ちるが、「砂漠の声」は本当に美しい。歌詞の内容はともかくエルガー最期の輝き・美しさがある。エルガーが好きな方ならば是非聞いてい欲しい小品である。玉石混交のCDだが、今まで述べた3曲だけでも十分に価値がある。心から推薦できる。最後に一言。BBCスコティッシュがここまでできるとは思わなかった。ブラボー!

のだめノビルメンテ さん | 新潟県 | 不明

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エルガー(1857-1934)

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