エリック・a・ポズナー

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ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

エリック・a・ポズナー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492315224
ISBN 10 : 4492315225
フォーマット
出版社
発行年月
2019年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
476p;20

内容詳細

私有財産を共有財産としてオークションにかけるなど、独占や格差を是正し、機能不全に陥った市場の力を取り戻すための大胆な提言!


【著者紹介】
エリック・A.ポズナー : シカゴ大学ロースクールのカークランド・アンド・エリス特別功労教授。シカゴ在住

E・グレン・ワイル : マイクロソフト首席研究員で、イェール大学における経済学と法学の客員上級研究員。ボストン在住

安田洋祐 : 大阪大学大学院経済学研究科准教授。1980年生まれ。東京大学経済学部卒業後、米国プリンストン大学へ留学しPh.D.を取得。政策研究大学院大学助教授を経て、2014年4月から現職。専門はゲーム理論、産業組織論。学術研究の傍らマスメディアを通した情報発信や、政府での委員活動に取り組んでいる

遠藤真美 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ワッピー さん

    読み友さんのコメントから。「格差は心を壊す」に続き、人類永遠の課題ともいえる富の再分配に絡む二冊目。私有財産という観念に大きな変革をもたらす共同所有自己申告税(COST)という提案から始まり、民主主義の基本ともいうべき一人一票制に風穴をあけるボイスクレジット(買取可能な票通貨)、労働力不足と移民にかかる諸問題をつなぐ個人間ビザ制度(VIP) 、世界経済を支配する機関投資家の独占問題、そして大手ベンダーにただで吸い上げられている個人の行動データ搾取問題を取り上げる。かつて社会主義国家の中央計画経済が(↓)

  • まると さん

    財産、投票制度、移民、機関投資家、ネットデータの五つの分野で、既成概念を覆す刺激的な提言をしている。その可否や成否を問う前に、一部に富が偏在しない平等な社会を築こうと、難題に真剣に向き合った点を高く評価すべきだと思う。限界を迎えつつある資本主義を全否定するのではなく、市場の長所をうまく取り入れて修正している。1人1票の常識を覆す投票制度の提案が特に面白かった。その難解さが一般に理解されるだろうかと疑問もわくが、一部の国が取り入れて成果を上げたら、硬直化した日本の社会でも受け入れられる余地はあるように思う。

  • Satoshi さん

    市場経済と民主主義はソ連の崩壊により肯定されたが、その矛盾も露呈している。その矛盾を解消するラディカルな提案が本書に記されている。COST(資産の価値は自己申告でその額により累進課税、少額だと他者に購入される仕組み)とQV(有権者に一定数の票を与え、内容により複数表の投票が可能)の考え方には驚かされた。社会実験として日本でも導入したらいいと思う。移民の地位向上の仕組み(VIP)にも言及されており、子供たちの時代のモデルケースを垣間見れたと思う。経済書を読んで興奮したのは初めてであり、GW最大の収穫だ。

  • Mc6ρ助 さん

    新自由主義も、私有財産も、一人一票も廃止しようって、これこそ21世紀の「資本論」!?還暦すぎの爺さまには、著者の主張を追ってすごいと思うことは出来ても、とてもではないが、その正当性を判断できない。マルクスはその主張の現実化を歴史の必然と考えていたと思うけれど、21世紀の革命は誰かが今の社会をひっくり返そうと、さあやるぞと考えて頑張らなければいけないようだ。

  • たか さん

    経済の非効率と格差の拡大を問題にする学者・識者は多いが、右派vs左派、小さな政府vs大きな政府のような対立軸には食傷気味。しかし本書は、土地持ちも機関投資家も移民規制もデータ巨人も独占問題ととらえて、限界概念やオークションなど経済学者の武器をフル活用して市場をデザインし直す「ラディカル」な提案を繰り広げており、知的好奇心を刺激されっぱなしだった。COSTやQVなど各種提案はすぐに導入できるような内容ではないが、社会の見え方そのものまで変える予感がするものなので、本書のアプローチが広く知られることを願う。

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