エリック・マコーマック

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隠し部屋を査察して 海外文学セレクション

エリック・マコーマック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488016296
ISBN 10 : 4488016294
フォーマット
出版社
発行年月
2000年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
277p;19

内容詳細

奇想と笑い、ナンセンスとグロテスク……。カナダ文学の奇才が〈語り=騙り〉の迷宮に誘う20の物語。解説は紫田元幸。

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読書メーターレビュー

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  • めしいらず さん

    著者の奔放な奇想見本市。据わりの悪い結末に背中がゾワゾワする感覚。それぞれの物語は抗い難い「生・性・死」への畏怖や探求がモチーフ。それは我々に原初的に備わる関心事だ。宗教性を帯びるのは至極当然だろう。例えばモーゼの奇跡の拡大版の如き「刈り跡」は、宗教が孕む分断や功罪の寓意のよう。世界中を股にかけた恐るべきその奇跡の目撃者たちは、絶望的な光景を眼前にして何故か一様に熱狂的だ。表題作、「パタゴニアの悲しい物語」「窓辺のエックハート」「刈り跡」「町の長い一日」「双子」の悪夢的な世界観は、おぞましくも実に蠱惑的。

  • ネロリ さん

    柴田さんのあとがきの「グロテスクなのに温かさが伝わる」という表現の妙にも笑いを誘われるけれど、その柴田さん編のオムニバスで読んだ本書の表題作は、マコーマックの愉快さのほんの一部分でしかなかった。本書では、“一本脚の男たち”に仰け反り、“刈り跡”の狂ったお祭り騒ぎにほのぼのし、“庭園列車”に振り落とされそうになった。あと、“ともあれこの世の片隅で”での、“穴”のバリエーションに、じわじわ笑いのツボを刺激された。肉も汁も満載なのに、とても好きな一冊。

  • 鷹図 さん

    これで翻訳されている3冊全てを読み終えたが、今回も身震いするほど好みな作風だった。解説の柴田さんによる「想像力の個性的な偏り、歪みを身上とする作家」という評が相当に的確で、某洒落怖スレの「くねくね」とか「コトリバコ」みたいな不気味な逸品が並ぶ(そんなもんと一緒にするなって?w)。表題作に加え、『刈り跡』『断片』『一本脚の男たち』『ジョー船長』あたりが特に好みなんだけど、収録作の中ではやや異色でコルタサルトリビュートな『フーガ』も良かった。新たに翻訳を準備中とのことだけど、本書の復刊も含め一刻も早い訳出を!

  • 桜子 さん

    めくるめく奇想に目を回しかけたが、馴れてくると愉悦に転じるから不思議だ。それはたぶんマコ―マックがフィールドワーカーの視点に徹しているからだと思う。皮肉や憐憫なしに。「庭園列車」でオルバ島の住民が家族ごとに独自の創造神話を発明して競っているというエピソードは、騙りの本質そのもので、『ミステリウム』でキャリックの住人たちが執拗に語るという謎めいた行為がやっと理解できた。マコーマックは世に生きるすべての人は等しく《創世神話を語る=騙る》資格があると慫慂(しょうよう)しているわけだ。なんて愉快な作家なんだろう!

  • きゅー さん

    ミステリかと勘違いしていたが、実際には「気味の悪い」短篇集。解説で何度も「マコーマックの作品は病的ではない」と書かれていたけれど、良い意味でだいぶ病的な作品集。気味の悪い出来事とそれが喚起するどす黒い人間の本性に焦点が当てられているようだ。だからといって奇想天外に弾けているのではなく、綿密に論理的に読者を追い込んでいく雰囲気。印象的なのは「パタゴニアの悲しい物語」。おぞましい奇形と、おぞましい犯罪がたんなる話の種として登場する。その適当さが怖い。全編を通して無意味な死が多いことがこれまたなんとも。

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エリック・マコーマック

1940年、スコットランド生まれ。グラスゴー大学を卒業後、1966年にカナダに移住。その後、セントジェロームズ・カレッジで教鞭を執りながら、創作活動に入る。カレッジ引退後の現在もカナダ在住。『パラダイス・モーテル』が長編第一作

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