エリザベス・ストラウト

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オリーヴ・キタリッジの生活 ハヤカワepi文庫

エリザベス・ストラウト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151200700
ISBN 10 : 4151200703
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
460p 15cm(A6)

内容詳細

アメリカ北東部にある小さな港町クロズビー。一見何も起こらない町の暮らしだが、人々の心にはまれに嵐も吹き荒れて、いつまでも癒えない傷痕を残していく―。住人のひとりオリーヴ・キタリッジは、繊細で、気分屋で、傍若無人。その言動が生む波紋は、ときに激しく、ときにひそやかに周囲に広がっていく。人生の苦しみや喜び、後悔や希望を静かな筆致で描き上げ、ピュリッツァー賞に輝いた連作短篇集。

【著者紹介】
エリザベス・ストラウト : 1956年にメイン州ポートランドで生まれる。第一長篇『目覚めの季節エイミーとイザベル』(1998)でオレンジ賞とPEN/フォークナー賞の候補となり、“ロサンゼルス・タイムズ”新人賞および“シカゴ・トリビューン”ハートランド賞を受賞。第二長篇Abide with Me(2006)を経て、2008年に発表した『オリーヴ・キタリッジの生活』は全米批評家協会賞最終候補となり、2009年度ピュリッツァー賞(小説部門)を受賞した

小川高義 : 1956年生、東京大学大学院修士課程修了、英米文学翻訳家、東京工業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ さん

    【原書・ピューリッツァー賞B】読者自身が、メイン州の小さな街の住民のひとりになって、このオムニバス小説をなぞっていくような。読み始めてすぐに、どうやらオリーブというのは私の想像するキャラではないぞと気づく。やることなすことうまくいかずに、家族からも誤解されてどんどん寂しい感じの人生の後半になるのかと思ったものの...。さすがのピューリッツァー賞受賞作。読み返したいし、他作品も読んでみたい。

  • ケイ さん

    読むというより味わった。短編一つ一つのもつ味が時に苦かったり甘かったり渋かったり。アメリカ北東の港町に住む人たち。彼らの生活が、ヘンリー・キタリッジやオリーブ・キタリッジに絡めて描かれる。オリーブの気持ちだけでなく、夫や息子の目を通したものや、街の人の出来事の中に挟まれることで、オリーブを客観的に見れる。小さな町の持つ息苦しさとお節介さと人情。隣の家の壁紙だって、夫婦喧嘩をいつしたかだってわかっているような生活。みんな目を凝らし耳をすます。でも日本と違うのは、見栄をはらないのね。いい本を読んだ。

  • ケイ さん

    読書会のために再読。二度目では最初の話から、オリーブよりで読むと、ヘンリーのいい人だけれど男性社会的時代の身勝手さがみられる。好む話は「上げ潮」「飢える」「川」。オリーブの出自の貧しさ、登場人物に見られる名前の宗教性や出身地域性など、他の方の意見で気付く。多面体的小説だから、色んな切り口があり、見方があり、読み手はそれぞれ見たいものに目を向けて読んでいるのかもしれないと思った。何度読んでもきっと飽きることのない作品。ストラウトが練った技は非常に凝られていて、そこを隅々まで味わいたくなった。

  • nuit@積読消化中 さん

    あ〜、読み終えてしまったぁ…とても大好きな本に出会えました。前回読んだ『私の名前はルーシー・バートン』も好きですが、本書は読んでいてもっとぐっときました。淡々としたどこの町でもあるどこにでもいるような人々の生活。読み終えるのが惜しいと久々に思えるような作品でした。まだまだ続いて欲しい。映像化するならオリーヴはキャシー・ベイツかな。エリザベス・ストラウトは遅咲きの作家さんとのことなので、未読で翻訳されてるのはあと2作品。もったいないので少しずつ手に取らねば。

  • はるを さん

    🌟🌟🌟🌟☆。通算200冊目の記念作品は、2009年度ピュリッツァー賞受賞作の連作短編集。読友さんの紹介でピンときた。初読み作家さん。俺に取っては挑戦の選書。こういう作品は捉え方が難しいので、初めに「あとがき」と「解説」を読んだら、その後割りとスイスイ読む事が出来た。牧歌的な印象の架空の田舎クロスビーだが、話は全体的に暗くて重い。フィクションだが、リアリティがあるので救いもあまりない。オリーヴの事は大っ嫌いだが、俯瞰して見ると結構必死さが伝わってくる。夫婦生活が長い人ほど染み入る作品かもしれない。

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