権威主義 独裁政治の歴史と変貌

エリカ・フランツ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560098219
ISBN 10 : 4560098212
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
234p;19

内容詳細

なぜ、世界のいたるところで権威主義や独裁政治が繰り返し立ちあらわれ、存在しつづけるのか。

目次 : 第1章 序論/ 第2章 権威主義政治を理解する/ 第3章 権威主義体制の風景/ 第4章 権威主義リーダーシップ/ 第5章 権威主義体制のタイプ/ 第6章 権威主義体制の権力獲得のしかた/ 第7章 生存戦略/ 第8章 権威主義体制の崩壊のしかた/ 第9章 結論

【著者紹介】
エリカ・フランツ : 2008年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で政治学の博士号を取得。現在、ミシガン州立大学政治学部准教授。ラテンアメリカを事例として、民主化や権威主義体制の移行の研究で名高いバーバラ・ゲデス(Barbara Geddes)のもとで学んだ。独裁と権威主義の研究に的を絞り、近年、多くの学術論文と学術書を精力的に執筆している

上谷直克 : 1971年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学(政治学・修士)。現在、JETROアジア経済研究所地域研究センター・ラテンアメリカ研究グループ副主任研究員。専門は、政治経済学、ラテンアメリカ政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 風に吹かれて さん

    権威主義=独裁政治についての概説書。Q&A方式で大上段に構えず世界の実際の独裁政治に関するデータを用いながら易しく解説している。 権威主義の反対は民主主義。政権を担うものを国民が選ぶことができるかどうかが政治そのものを決める。ときには国民を暴力で抑圧して延命を図ろうとする独裁政治。 もちろん、権威主義と民主主義の間には様々な色合いの政治体制がある。選挙等民主的(民主主義ではない)手法を導入する(野党は当選しないように巧みな策略を用いる)独裁政権が増えている一方、 →

  • まると さん

    冷戦終結後、民主主義の国は増えたが、権威主義的国家もアジアやアフリカを中心にかなりの数が存続し、高止まりの状態にあるのはなぜなのか。明確な答えを示してくれているわけではないが、示唆に富む指摘は多かった。特に、体制の生存戦略として民主主義の擬態を採り入れ、潜在的な批判者をあぶりだす手立てにしているという分析は鋭く、現代的な課題を突き付けている。原著は2018年刊行のため、いま最も知りたい中国(香港)やミャンマーの強権化と今後の予測については捕捉できていない。その辺りも交えて増補版を出してもらえないだろうか。

  • 無重力蜜柑 さん

    「権威主義」という政治体制について極めて実証的、網羅的に解説した教科書。第二次世界大戦後に成立した数百の権威主義体制をデータベース化し、権威主義についてのあらゆる問いに量的な根拠でもって答えていく。数字に密着した徹底的に「薄い」記述がまさにポリサイという感じ。権威主義というイデオロギー色が強く容易にレッテルに堕す現象を扱うには、こういうスタンスの方が健全だろう。もっとも、プロパガンダや検閲を駆使し私的コネクションで政治を進める権威主義を、量的に研究するのは容易ではない。そうした断りが最初に入るのも好印象。

  • Toska さん

    分かっているようで実はよく分からない権威主義について、一問一答形式で丁寧に解説してくれる良書。軍、政党、君主など各種独裁のうち個人独裁の危険性が最も高いとの指摘(73〜74頁)は、プーチンのロシアが陥った惨状を鮮やかに映し出しているかのようだ。独裁者は退任後の安全が保証されず、それゆえ権力にしがみついて周囲にも迷惑をかけるのに対し、民主主義のリーダーははるかによく守られているという皮肉。辞めることがイコール「禊」になってしまう日本の政治文化もどうかとは思うのだが。

  • たこ焼き さん

    国際的に糾弾されないように、独裁政権/権威主義政権は見せかけの民主主義の形をとるようになっている。冷戦期には多くの国々が米ソのサポートで権威主義体制が財政的/物質的支援を受けてその力を保持していた。冷戦終結後そのサポートがなくなり、多くの体制が維持できなくなって崩壊した。権威主義体制は自分の周りを固めるエリート(政治的ライバル)か(特に経済的に)我慢できなくなった民衆の存在により崩壊するので、その脅威を非常に恐れて潰そうとする。独裁体制は独裁者が倒れても終わらず、周りのエリートが引き継ぐことがある。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

エリカ・フランツ

2008年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で政治学の博士号を取得。現在、ミシガン州立大学政治学部准教授。ラテンアメリカを事例として、民主化や権威主義体制の移行の研究で名高いバーバラ・ゲデス(Barbara Geddes)のもとで学んだ。独裁と権威主義の研究に的を絞り、近年、多くの学術論

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品