エドウィージ・ダンティカ

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デュー・ブレーカー

エドウィージ・ダンティカ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909542106
ISBN 10 : 4909542108
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

夫は、わたしの身内を拷問した「デュー・ブレーカー」(朝露を蹴散らす者=拷問執行人)かもしれない。わたしが勘づいていることを、夫もまた知っているだろう。いつの日か娘が両親の秘密を知って、アメリカでやっと手にしたこのささやかな幸せが失せる時が来てしまうのだろうか…。九つの挿話が、まるでカリブの濃密な夜空に輝く星座のように配置されるとき、故国ハイチの社会的記憶が浮かび上がる。

【著者紹介】
エドウィージ・ダンティカ : ハイチ系アメリカ人作家。1969年ハイチのポルトープランス生まれ。経済的理由で両親が先にニューヨークに移住したために、幼少期は叔父母と過ごす。12歳のときにニューヨークにわたり両親と合流、以後ブルックリンのハイチ系コミュニティで育つ。母語はハイチクレオールであるが、文学作品はすべて英語で発表している。バーナード大学卒業、ブラウン大学大学院修了。修士論文をベースにして書いた『息吹、まなざし、記憶』がデビュー作。『クリック?クラック!』で全米図書賞(アメリカン・ブックアワード)最終候補、『骨狩りのとき』で全米図書賞、『愛する者たちへ、別れのとき』で全米書評家協会賞を受賞。最近ではノーベル文学賞に次ぐといわれるノイシュタット国際文学賞(2018年度)を受賞している

山本伸 : 1962年和歌山県生まれ。四日市大学環境情報学部メディアコミュニケーション専攻教授。沖縄国際大学大学院非常勤講師。専門は英語圏カリブ文学。研究者の他にFMラジオ人気番組のDJという顔ももつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    1950年代、ハイチのデュヴァリエ政権下でつくられた秘密警察トントン・マクート。その一員であるデュー・ブレーカーは、朝露を蹴散らす殺し屋と称され、拷問執行人として恐れられていた。現在は、過去を消してハイチ移民としてアメリカで暮らす。表題の「デュー・ブレーカー」といくつかの作品は、このマクートを題材にしたもの。政権が維持されていた時は、反体制派に恐怖と無力感を与え、政権崩壊のあとは群衆の最大の敵となってリンチ、焼き討ちにあう。治安が安定しない国にある話だ。→

  • NAO

    ハイチの独裁者が組織した、拷問執行人デュー・ブレーカー。闇の組織に属していた者は、独裁者がいなくなった後も、闇に紛れて生きるしかない。罪は、その人の人生にずっと付きまい、決して離れることはない。彼は自分が犯した罪を背負って生きていくしかない。その闇の、なんという深さ、暗さ。

  • あじ

    写実に満ちたハイチの表裏を、悠揚迫らぬ筆で抑え込むしじまの声明。9つの短編から滲出する“デュー・ブレーカー(拷問執行人)”の現。◆デビュー作「クリック?クラック!」の新版と同時刊行。

  • 星落秋風五丈原

    同じ国の民同士が憎みあう歴史を持つハイチのデュー・ブレーカーたち、接した記憶を持つ人達の短編集。 「猿の尻尾(1986年2月7日 / 2004年2月7日)Monkey Tails」最後に自分の息子に今はどこにいるかわからない親友の名前をつけるというのが胸熱。最後の表題作がやはりドラマの盛り上げ方などいいですね。

  • 昼夜

    祖父は満州に行き祖父の弟はガダルカナル島で戦死した。私にも人を傷つけ殺した血が流れているんだ。それと同時に歴史でニュースで知った世界各地で起きている革命と戦争、紛争の加害者と被害者の血が流れていない人は果たして75億人の中にいるのかと人間の業と歴史からそうならない方法は見つかっているのかと疑問に思った。事実は変えられないけどそこから何か次に活かしていくことができたらいいのに。

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