ヴァイオリン・ソナタ、デュエット、クラリネット三重奏曲　コパチンスカヤ、ヒンターホイザー、ビエリ

ウストヴォリスカヤ：ヴァイオリン・ソナタ、デュエット、クラリネット三重奏曲
コパチンスカヤ、ヒンターホイザー、ビエリ

奇才コパチンスカヤによる神秘的な作品演奏
ロシアの音楽界において、唯一無比の存在である女性作曲家ガリーナ・ウストヴォリスカヤは、学生時代にショスタコーヴィチに師事していたことで知られています。彼女が「私の作品は他人の作品とのつながりは絶対にない」と語っているように、その作品はどれも個性的、禁欲的で神秘的な作風を貫いていました。全ての曲には宗教的な精神が漲っており、美しさや心地よさとは一線を画した、厳しく渋い音の世界が広がっています。
　こんな特異な作品を嬉々として演奏しているのが、モルドヴァ生まれの鬼才ヴァイオリニスト、コパチンスカヤ。ウストヴォリスカヤの音楽を彼女はごく自然に捉え、この不可思議な音の羅列から豊かな音楽を紡ぎだしているのはさすがです。
　ピアノを担当するマルクス・ヒンターホイザーは現代音楽分野で名高いピアニストで、ウストヴォリスカヤのピアノ・ソナタ全集もリリース済みのスペシャリスト。今回がＥＣＭ初登場となります。スイスのクラリネット奏者レート・ビエリも現代音楽分野でも活躍する奏者です。

【収録情報】
ウストヴォリスカヤ：
● ヴァイオリンとピアノのためのソナタ (1952)
● クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲 (1949)
● ヴァイオリンとピアノのためのデュエット (1964)

　パトリツィア・コパチンスカヤ（ヴァイオリン）
　マルクス・ヒンターホイザー（ピアノ）
　レート・ビエリ（クラリネット）

　録音時期：2013年3月
　録音場所：ルガノ、スイス放送局オーディトリオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）