ウィリアム・サマセット・モーム

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月と六ペンス 光文社古典新訳文庫

ウィリアム・サマセット・モーム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334751586
ISBN 10 : 433475158X
フォーマット
出版社
発行年月
2008年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,433p

内容詳細

新進作家の「私」は、知り合いのストリックランド夫人が催した晩餐会で株式仲買人をしている彼女の夫を紹介される。特別な印象のない人物だったが、ある日突然、女とパリへ出奔したという噂を聞く。夫人の依頼により、海を渡って彼を見つけ出しはしたのだが…。

【著者紹介】
ウィリアム・サマセット・モーム : 1874‐1965。イギリスの劇作家、小説家。イギリス人の両親のもと、フランスで生まれ、イギリスへ転居。当初医者を目指したが、その後劇作家として成功し、自伝的な小説やスパイ小説などを執筆した。第一次世界大戦中は情報部に勤務し、諜報活動に従事した。45歳のときに、画家のポール・ゴーギャンをモデルにした『月と六ペンス』が刊行される

土屋政雄 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    岩波の雑誌「図書」で柳広司さんが何度も読んだ本ということで取り上げられていたので私も数十年ぶりに読みなおしました。高校時代には受験のためにペンギンブックスでも読んでいました。主人公はゴーギャンがモデルといわれていることもありますが、そんなことを考えずに読んでもエンターテイメントとしては楽しめます。一人の男の波乱万丈な生涯をうまく描いています。

  • マーム さん

    久々に手にした古典文学。やはり時を経て読み継がれる物語は面白いのだということを改めて実感させられました。家族を捨て40歳にして株式の仲買人から画家に転身したストリックランドは身勝手で乱暴、他人に嫌みしか言わない性格破綻者。他人の奥さんを寝取り、挙げ句の果てに自殺に追い遣る傍若無人な態度は物語の主人公としては面白い。画家ゴーギャンをモデルに書かれたとされるこの作品ですが、実像にどれぐらい近いのか気になります。「肉欲なら分かる。それは正常で、健康的だ。対して、愛は病気だ。」という彼の言葉が個人的には印象的。

  • 優希 さん

    ゴーギャンをモデルにした作品です。突如画家に転身したストリックランドを追いかけていく語りには、彼を何が芸術へと突き動かす原動力であるかは不可解でありながら魅了されて行くのが感じられました。タヒチの色鮮やかな情景が眩しかったです。人物のことがよくわからなくても芸術は人を物語っているように感じられたのは終盤の果物の色彩が鮮やかだったからでしょう。美を追い続け、全てを犠牲にした覚悟には驚異を感じずにはいられませんでした。病にかかろうとも美・真実・情熱があったから、彼は幸せだったと思いたいです。

  • thayami さん

    心底の矛盾・混同。物質性vs.精神性、愛情vs.虚栄心、誠実vs.偽善、目的vs.手段。主人公の眼を通した登場人物1人1人の欲と、対極かのようなストリックランド。問いかけるその最期における幸せ。ストリックランド夫人、ブランチ、そしてアタ。3人の女性の心情にその解がある気がする。但し、唯一無二の正解ではない。ストリックランドの涙の心情に様々な示唆。錯綜する心の乱れに正直であることは理想も、苦悩するのが人間。昨年訪れた『ゴッホとゴーギャン展』が脳裏に浮かぶ。表題を日本的に言えば「木を見て森を見ず」という印象。

  • レアル さん

    20年ぶりくらいの再読。ゴーキャンをヒントにモームの創作が入ったお話で、芸術家は少々欠点があっても個性として認められる!なんてところから始まる話を久しぶりに読みたくなったのだ。月(理想)と六ペンス(現実)に挟まれながらも自分の理想を追い求めた男の物語で、前回読んだ際にはこのストリックランドに毛嫌いさえ覚えた感想を持ったが、今再読して確かにこのような人間にはなりたくないが、美というものを探求するストリックランドの気持ちが分かり、かつ言葉が響くのは私も変人になりかけているのか!変人にはなりたくないなぁ。(笑)

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