イヴァン・ツァンカル

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慈悲の聖母病棟

イヴァン・ツァンカル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784915730894
ISBN 10 : 4915730891
フォーマット
出版社
発行年月
2011年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
205p;20

内容詳細

丘の上の修道院の病棟の一室に、14人の少女たちがベッドを並べていた。病める少女たちの胸の内を去来するのは、生きることの脅威に満ちた丘の下の世界の思い出だった…。スロヴェニアの国民的作家の翻訳第2弾。

【著者紹介】
イヴァン・ツァンカル : 1876〜1918。スロヴェニアの国民的作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • きゅー さん

    貧困や虐待のため、家庭で療養することのできない病気の少女たちが暮らしている慈悲の聖母病棟。「見捨てられ、罰を負わされた、小さなみじめな体」を持った少女たちを通じてイヴァンは「生」とは何かを問いている。しかし病棟で平穏の中で暮らすこと、危険な外界へ飛び出していくことのいずれかを主張することはない。ただ少女たちの「生」と、芽生えゆく「性」へのおののきを見守るだけだ。神に祝福された天国としての修道会病棟と、神に呪われた地獄としての家庭。いずれかを選ばざるをえない弱いものへの眼差しの優しさを感じる一作。

  • 鷹図 さん

    町を見下ろす丘に立つ、修道院付属の医療施設。その病棟の一室で、療養生活を送る少女たちがいた…。『マグダレンの祈り』を予想して読んだが、やはり沈鬱な「サナトリウムもの」だった。少女たちは身体だけでなく、精神面にも深刻な傷を負っていて、病棟にしか居場所がない。しかし想いを馳せるのは、その安穏な病棟の壁の向こう、丘の下の町のこと。少女のひとりは病棟を、「神に見捨てられた呪われた墓場」と呼び、ベッドを棺に見立て、同室の皆を死体と見做す…。百年前の作品だが、今でも読むに耐える静謐さ。お薦めというわけではないけれど。

  • いふに さん

    家庭に居場所がなく、入院生活を送る女の子達。何故か現代的な印象だった。女の子達はだいたい「かわいそう」な存在だと思うんだけど、彼女たちも結構残酷な部分もあるところが好き。

  • Takasee さん

     読後、これが1904年の作品であることをすっかり忘れていた。それほどまでに、扱う主題は今日にも通ずるものがある。  修道院に付属する閉鎖的な病棟を舞台に少女たちが「いのち」と向き合う。病棟は外界との対比で見れば悪いものではない。しかしだからこそ、そこで暮らす上での葛藤も生ずる。少女たちが二羽の小鳥を自身と重ねるのと同様に読者もまた自分に重ねるかもしれない。しかし、我々はあくまで外界の欺瞞や虚飾でしかなく、死と隣り合わせの彼女たちとは異なる。「生」について考えさせられる良い作品だった。解説もわかりやすい。

  • 宵子 さん

    病気の少女達が病棟を兼ねた女子修道院に住んでおり、その日常が「淡々」と書かれている。 彼女達の殆どが死ぬまで出られない。それは彼女たちが不治の病である場合と、単に外の世界の居場所がないためである。 話中では度々弱者を理不尽に食い物にする様子が克明に描かれている。 また度々醜さを表す言葉が見られるが、それに対して美しさを表現した言葉は殆ど無い。そのため、真の「美しさ」や「醜さ」について考えさせられる。 だが、少女達が外に畏敬の念を持ち、自らの醜さや痛み、性に悩む様は、誰でも体験するものではないだろうか。

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1876〜1918。スロヴェニアの国民的作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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