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きんつぎ

イッサ・ワタナベ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784418248384
ISBN 10 : 4418248382
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ボローニャ・ラガッツィ賞2024最優秀賞受賞!
人々の復興に寄り添う、希望にあふれた作品。

●児童書を専門とした世界最大の見本市・ボローニャ・ブックフェアにおいて、
総合的に優れている本に贈られる「ボローニャ・ラガッツィ賞」。
2024年フィクション部門の最優秀賞に輝いた、珠玉の一冊。

●日本にルーツをもつ作者のイッサ・ワタナベが、日本伝統工芸の金継ぎになぞらえ、
人間の絶望を、希望と復興を、絵で探求したサイレント絵本。

●カバータイトル部分には箔押しが施され、ギフトにもおすすめ。

日本の読者に向けた、作者あとがき付き(訳・柴田元幸)。

〈あらすじ〉
お茶会を楽しむうさぎと小鳥。
しかし突然別れが訪れ、
うさぎは喪失の旅に沈んでゆく……

アメリカ文学史上の奇跡、
エミリー・ディキンソンの詩と一体になって、
人々の復興に寄り添う、希望にあふれた一冊。

〈ボローニャ・ラガッツィ賞 選評〉
深いやさしさとユニークな方法で表現された物語は、私たちを暗闇と海の底へ連れてゆく。
喪失の旅を詩的に案内してくれるのだ。その旅で私たちが目撃するものは、
どんなにつらい苦しみのあとでも回復してしまう、私たち人間の驚くべき力。
物語は、日本伝統工芸の金継ぎと、さりげなく添えられたエミリー・ディキンソンの詩と一体となって、
深く傷ついた心を癒していく。私たちは、暗闇を通り抜け、また新しい道と始まりを見つけて、
残ったものからまた何かをつくりあげることができるのだ。

〈金継ぎとは〉
樹脂と金の混合物を使って、壊れた陶磁器を、
継ぎ目がわざと目立つように修復する日本伝統工芸の金継ぎ。
断面を隠すのではなく、見えるままに残すことで、
物が美しさを獲得し、唯一無二の事物となる。

【著者紹介】
イッサ・ワタナベ : 1980年、ペルーのリマ生まれ。世界中で出版されている『移動するものたち』(小学館集英社プロダクション)でリブレテル賞やBIBFアナナス大賞などを受賞するほか、アートを通して移民などが社会に溶け込むことを助ける社会統合プロジェクトを多数主宰し、2012年にラ・カイシャ財団社会事業賞を受賞。自身の内なる世界を、鮮やかな色彩でダイナミックかつ細部まで繊細に描いた絵が魅力

柴田元幸 : 1954年、東京生まれ。米文学者、翻訳家。文芸誌「MONKEY」編集長。アメリカ現代作家作品を精力的に翻訳し数々の権威ある賞を受賞するほか、講談社エッセイ賞を受賞した『生半可な學者』(白水Uブックス)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 旅するランナー

    喪失からの再生を描くサイレント物語。大切なものとの記憶の断片を繋ぎ合わせるような静謐な旅が心に沁みてきます。エミリー·ディキンソンの詩「"Hope" is the thing with feather -」で締めくくらているのも静穏な余韻と希望を残します。

  • starbro

    ボローニャ・ラガッツィ賞2024最優秀賞受賞作ということで読みました。日系ペルー人作家による日本伝統工芸の金継ぎになぞらえた幻想的な美サイレント絵本です🐰🐰🐰 https://books.sekaibunka.com/book/b10123630.html

  • 榊原 香織

    ペルーの日系人。日本の金継ぎ。 絵のみ。最後はエミリー・ディッキンソンで。ボローニャ・ラガッス賞受賞

  • がらくたどん

    ボローニャ・ラガッツイ2024受賞作。在の図書館では児童絵本ではなく7類絵読物に分類しているのもちょっと肯ける大変にシンボリックでメッセージ性に富んだ美しい作品。仲良しの小鳥を失ったうさぎの混乱と心の崩壊と再生の道程を「きんつぎ」という壊れた陶器を金粉樹脂で繋ぎ直す技法になぞらえて描く。表裏の扉を開くと彩色されたでも深い淵の底を思わせる画面から色を失った画面を経て恐らく現の海上へと浮上していくうさぎの姿が雄々しくもある。うさぎに励まされたようにひび割れたカップを持って緩く深度を上げる深海生物の姿も象徴的♪

  • 明るい表通りで🎶

    この読後感、いったいどう表現すれば良いのか分からない。

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