基本情報
ISBN 10 : 4309206328

内容詳細
人が時間に遅れるのか。
時間が人を追い越すのか。
ありえたかもしれないこと、後悔、恋慕、痛ましい家族の思い出……。
人生の時間に限りが見えたとき、人は何を願うのか。
現代イタリア文学の巨匠が18通の手紙の形で精緻に綴った短篇集。
無に向かって広がる声の万華鏡。
読めば読むほどふかみにはまる。
タブッキに惚れたってことよ。----小池昌代(詩人)
こうして小説になったこれらの手紙の性質は
どんなものか話せと言われたら、
恋文だと規定してみせるかもしれない。
それは相当広い意味において、
つまり広大な愛の領域と同じくらい広くて、
怨恨、憤慨、郷愁、後悔といった、
愛の領域とは無縁に見える未知の領域にまで広がっている。----A・T「あとがき」より
アントニオ・タブッキ
1943年イタリア生まれ。現代イタリアを代表する作家。主な作品に『インド夜想曲』『遠い水平線』『レクイエム』『逆さまゲーム』(以上、白水社)、『時は老いをいそぐ』(河出書房新社)など。2012年没。
和田忠彦 [訳]
1952年生まれ。東京外国語大学教授。著書に『声、意味ではなく----私の翻訳論』(平凡社)など。主な訳書に、A・タブッキ『時は老いをいそぐ』(河出書房新社)、U・エーコ『小説の森散策』(岩波文庫)など。
【著者紹介】
アントニオ・タブッキ : 1943‐2012。1943年イタリア・ピサ生まれ。イタリア語・ポルトガル語で小説や戯曲を執筆。75年、長篇『イタリア広場』でデビュー
和田忠彦 : 1952年生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専攻はイタリア近現代文学・文化芸術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ヴェネツィア さん
読了日:2014/12/13
ケイ さん
読了日:2017/02/17
えりか さん
読了日:2016/03/07
長谷川透 さん
読了日:2013/09/28
夏 さん
読了日:2023/08/20
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