アレクシー・シャルル・アンリ・モリス・ク

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アメリカのデモクラシ-第2巻上

アレクシー・シャルル・アンリ・モリス・ク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003400944
ISBN 10 : 4003400941
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第一巻(一八三五年)でアメリカのデモクラシーの形成過程とその政治制度の運用について精緻な分析を行ったトクヴィルは、五年後に刊行した第二巻では、デモクラシーが人々の知的運動、感情、道徳などに及ぼした影響について考察する。

目次 : 第1部 デモクラシーが合衆国における知的運動に及ぼす影響(アメリカ人の哲学、その方法について/ 民主的諸国民における信仰の主要な源泉について/ アメリカ人はなぜ彼らの父祖であるイギリス人より一般観念に適応し、これを好むのか/ アメリカ人が政治における一般観念にフランス人ほど熱中したことがかつてないのはなぜか ほか)/ 第2部 デモクラシーがアメリカ人の感情に及ぼす影響(民主的諸国民が自由より平等に一層熱烈で一層持続的な愛着を示すのはなぜか/ 民主国における個人主義について/ 個人主義が他の時代以上に民主革命の後に著しいのはどうしてか/ アメリカ人は自由の諸制度によってどのように個人主義と闘っているか ほか)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    第2巻はデモクラシーがアメリカの人々に与えた影響についていくつかの観点から論じています。この上巻では知的運動に及ぼす影響と感情に及ぼす影響について述べられています。どちらかというとアメリカ人についての分析というような感じです。むかし外国人が日本人について論じたと同じような観点から分析されています。

  • ころこ

    5年後に書かれた第2部は章立てが細かく、バランスよくまとまっている。しかしアメリカに対する観察よりも、観念的で英米仏の比較に重心が移っているようにみえる。民主主義とは平等に基づく制度であり、権力の分散が時として政治の不安定を引き起こす。アメリカでは、なぜそのバランスが保たれているかというのを第2部で再論している。民主主義は個人を孤立させる。個人が無力になる代わりに政府を強くするのは間違いだ。個人は結社をつくり、結社が活発に活動することによって政治と権力のバランスがとれるというのが本書の最も重要な主張だ。

  • 逆丸カツハ

    アメリカのデモクラシーは唯一の正解ではないよなぁ。

  • ロビン

    第1巻から5年後に刊行された第2巻。私は民主主義の国しか知らないが、トクヴィルは貴族社会についても知っているので、彼の比較・分析は貴重であるとしみじみ。民主主義社会の主権者は階級制の社会より多忙であり、自分で様々なことを判断しなくてはならないので実用的学問を愛し、多数の一般観念を判断の参考にする傾向があるとの指摘はまさにその通りと思った。ただ、芸術や哲学、詩については本書の発刊(1840年)時はホイットマンやエマソンの登場前であるが、トクヴィルの予言は当たっていない。トクヴィルは詩的な頭脳ではないと思う。

  • しんすけ

    第一巻から5年を経た1840年、トクヴィル35歳の作品である。トクヴィルが53歳で亡くなったことを鑑みれば晩年期寸前の作品と云っても差し支えない。そういった意味で大成したものすら感じるのである。 第一巻がデータ羅列の報告書の様な表現が多かったのに比し第二巻の叙述は、抽象化されて論理的で読みやすいものになっている。第一巻は第二巻のプロトタイプでないかとふと想うことがある。時折り大勢し過ぎている感も感じるのは、凡人のぼくから観ると何か急いで結論を書き込んでいるような気分に陥らせるからである。

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