アラヴィンド・アディガ

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グローバリズム出づる処の殺人者より

アラヴィンド・アディガ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163275604
ISBN 10 : 4163275606
フォーマット
出版社
発行年月
2009年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,319p

内容詳細

「拝啓、中国首相殿。私は主人を殺しました。なぜなら…」。究極の格差社会インドから中国首相に送られる殺人の告白。グローバリズムの闇を切り裂き、人間の欲望と悲しみを暴く傑作長篇。ブッカー賞受賞の問題作。

【著者紹介】
アラヴィンド・アディガ : 1974年、マドラス生まれ。現在ムンバイ在住。コロンビア大学のコロンビア・カレッジで英文学を学んだのち、経済ジャーナリストとしてのキャリアを開始。フィナンシャル・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルなどに寄稿し、南アジア特派員としてタイムに勤務する。はじめての小説作品である『グローバリズム出づる処の殺人者より』で、2008年度のブッカー賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    2008年ブッカー賞。 格差社会インドの闇の部分を諧謔的に描く。 バルナムが綴る手紙という形式で、 インドの根深い社会情勢・絶望感が 読者に伝わる。 雇う者と 使用人達..バルナムと 主人アシュク様との関係は 奇妙だが.. 使用人達の生きる空間の 泥と汗と絶望の 雰囲気が なぜか印象的な本だった。

  • どんぐり さん

    インド生まれの著者の初めて書いた小説が2008年のブッカー賞受賞。原題はThe White Tiger。グローバリズムと付けるのはちょっといただけない邦題だが、これが結構面白い。光を求めて〈闇〉からデリーに出てきた“ムンナ”ことバルムラ・ハルワイ(人力車夫ヴィクラム・ハルワイの息子)が金持ちの家の運転手として雇われ、ご主人様を殺して、バンガロールを象徴する起業家へと歩んでいく成功物語。ハイテクとリキシャ、金持ちと貧乏人、コーヒーとチャイ、海と河、インドという国が抱える光と闇の部分に鋭いメスが入る。この国は

  • オーウェン さん

    この原作が基になっているnetflixの「ザ・ホワイトタイガー」を見て興味が湧いたので拝読。 刊行が2008年となっていたが、明らかに現代を予測したかのような格差社会を痛烈に描いている。 出世を望むべくもないインドの極貧住居に居るバルラム。 そこからご主人様のアショクに取り入り、運転手としてその家に居座っていく。 韓国映画の「パラサイト」に非常に似ている中身であり、ある種の成り上がりを見せてくれる。 問題はそれが、金を持っている階級と認識したからというのが強烈。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    題名が興味深くて手に取ったのですが、重苦しい内容で陰々滅滅とした気分を抱えます。インドのカースト制、主人第一主義、汚職と賄賂、低賃金且つ少人数での大開発、病を治療しないことで生活の糧を得、他宗教を信仰していることを隠さないと職が得られない現実。その現実に主人公と自分の生まれ故郷を懐かしむアショクの裕福故の想像力の愚鈍さと残酷さがより、際立つ。特に歯磨きしながら「なぜ、父は股ぐらを掻いてはいけないと教えてくれなかったのか。(中略)なぜ、貧乏人は惨めで醜く、生きているのか」という独白が心に突き刺さります。

  • TATA さん

    発展目覚ましいインドという国の閉鎖性と残酷さをきめ細かに伝える一冊。世界最大の民主主義国家とは耳心地よいフレーズなんだが、その実は貧富の差、身分秩序が激しく、そして犯罪や賄賂の横行する社会。そこで最も虐げられるのはどの階層か、社会の暗部は何かを鋭く書き立てる。感覚的に似てるなあと思ったのがレイラ・スリマニの「ヌヌ」、ある種社会の暗部というところは共通。向こうはゴンクール賞、こちらはブッカー賞、なるほどな。

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