Books

アラブが見た十字軍

アミン・マアルーフ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480086150
ISBN 10 : 4480086153
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

11世紀から13世紀まで、200年にわたって西欧キリスト教徒が行った近東への軍事遠征―それが十字軍である。ヨーロッパ側の史料と史観に依拠することもっぱらで、ときに「聖戦」の代名詞ともされる、この中世最大の文明衝突の実相は、はたしてどのようなものだったのだろうか。豊富な一次史料を用い、ジャーナリストならではの生き生きとした語り口で、アラブ・イスラム教徒の観点からリアルな歴史を再現して、通念を覆し偏見を正すとともに、今日なお続く抗争と対立からの脱却の途を示唆する反十字軍史。

目次 : 序章 千年の対立ここに始まる/ 1 侵略(一〇九六〜一一〇〇年)/ 2 占領(一一〇〇〜一一二八年)/ 3 反撃(一一二八〜一一四六年)/ 4 勝利(一一四六〜一一八七年)/ 5 猶予(一一八七〜一二四四年)/ 6 追放(一二四四〜一二九一年)/ 終章 アラブのコンプレクス

【著者紹介】
アミン・マアルーフ : 1949年レバノン生まれ。ジャーナリスト、作家。祖国の内乱を機に76年、パリに移住した。『アラブが見た十字軍』刊行後は創作に専念、88年、『Samarcande』(『サマルカンド年代記』牟田口訳)で新聞協会賞、93年、『Le Roche de Tanios(タニオスの岩)』でフランス四大文学賞の一つであるゴンクール賞を受賞した

牟田口義郎 : 1948年東京大学文学部卒業。朝日新聞中東、パリ各特派員を経て論説委員。82年に退社後は成蹊大学、東洋英知女学院各教授を歴任した。ほかに中東調査会常任委員、中東報道者の会会長などを務める

新川雅子 : 東京外国語大学フランス語科卒業。ソルボンヌ大学、米国ブラウン大学修士課程修了(人口学)。国連本部、中東経済研究所を経て、現在は科学技術用語データベースに入力する事業に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • i-miya

    2011.11.13 (訳者=牟田口義郎=あとがき) 十字軍戦争についてのヨーロッパ側とアラブ側の叙述に一致するところはほとんどない。日本で、アラブ側から書かれたものは、ほとんど目にしない。西洋史観に毒されているアラブジャーナリスト。フランス語。「十字軍」という語は登場しない。法王ウルバヌス二世の第1回十字軍宣布。

  • i-miya

    2012.01.03(つづき)アミン・マアルーフ著・中牟田義郎訳。 ◎アレッポとダマスカスの兄弟喧嘩。 フランクが到着したとき、シリアの政治は「兄弟げんか」のため混乱していた。混乱の極みにあった。アレッポの王、リドワーン(兄)。ダマスカスの王、ドゥカーク(弟)。和解など思いもよらない。1097年、リドワーンは2年前、20歳過ぎたばかり。

  • i-miya

    2011.12.16(つづき) 著アミン・マアルーフ。T.侵略(1096-1100)。 1.フランク、来る。 ◎トルコのスルタン、クルジュ・アルスラン。 この年、マルマラ海を渡ってくる無数のフランク部隊出現の報が相次いだ。王もこれを確認。イブン・アル・カラーニシ、王は16歳。コンスタンチノープルへ来るフランク。1096.07以来。

  • syota

    西欧主体の歴史観を鵜呑みにしてはいけないという好例だ。「十字軍」は欧州から見れば聖地奪還の聖戦だが、ムスリム側から見れば自分達の土地にいきなり野蛮人が押し寄せ、片端から住民を虐殺しまくった大災厄。何度も休戦協定が結ばれたが、当時世界最先端の文明世界だったムスリム側がきちんと協定を守ったのに対し、欧州側は状況が変わると「異教徒との契約は無効」などと言い出して平気で協定を破る。西欧では美化されている「騎士」にしても、現地でしたことは残忍、野蛮なゴロツキとしか言いようがない。資料に忠実でしかも読みやすい好著だ。

  • i-miya

    2012.02.16(つづき)アミン マアルーフ著。 トルコ人も西洋人の食人性、忘れない。フランクは一貫して食人種として描かれている。◎トリポリ、東アジアの宝石。 1099.02、砦はフランク軍の総司令部となる。貢物をもち、代表者がひきも切らない。シリアの政治的細分化は徹底。ことざわ、「敵の腕をくじけないのなら、その腕に接吻して、神がくじいてくれるのを待て」−忍従の知恵。大広間に参集の代表たち。気前がよかったのは、トリポリからの代表団。ユダヤ系宝石商人の手になる見事な宝石。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items