交響曲第2番、第3番、ブース将軍天国へ行く　リットン＆ダラス交響楽団

リットン / アイヴズ：交響曲全集 Vol.1(SACD)

会心の熱演！　リットン＆ダラスのアイヴズ！

現代音楽の実験に取り組み前衛的な作品を多数遺したアイヴズですが、さまざまなアメリカの民謡や民族音楽、カントリーバンドの旋律を採り入れロマン的な旋律に満ちた作品も書いたという事実へは、残念ながら目が向けられないことが多いようです。そんな「アイヴズ＝前衛的で難解」という印象や先入観を一掃してくれる見事なアルバムが、ハイペリオンからリリースされます。
　ブラームスやドヴォルザーク、チャイコフスキーなど19世紀後半の作曲家たちの作品を思わせる「交響曲第1番＆第2番」。マーラーからも注目され室内交響曲的な特色を持つ「交響曲第3番」。そしてストコフスキによって取り上げられた「交響曲第4番」をリットン＆ダラス響が熱演。ちなみに同一の指揮者＆オーケストラによる交響曲全集の存在は僅かなだけに、一貫した演奏でアイヴズの作風の移り変わりを聴くことの出来る貴重なリリースと言えます。中でも「交響曲第2番」でリットン＆ダラス響が繰り広げる白熱のライヴは圧倒的演奏で、最後に待ち受ける圧巻のサウンドに度肝を抜かれること必至です。乞うご期待。（東京エムプラス）

アイヴズ：
・交響曲第2番
・交響曲第3番『キャンプの集い』
・ブース将軍天国へ行く（ジョン・J.ベッカー編曲）

ドニー・レイ・アルバート（バリトン）

ダラス交響楽団＆合唱団
アンドルー・リットン（指揮）

SACD Hybrid
Stereo/Multichannel