小説的強度

すが秀実

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784828823515
ISBN 10 : 4828823514
フォーマット
発行年月
1990年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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290p;20X14

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • seer78 さん

    小説を近代以前の詩概念との比較から説き明かそうとの試み。ヘーゲルやマルクス、ブランショ、吉本隆明、ハイデッガー等々多岐に渡る引用と共に紡ぎ出されるその叙述自体が、小説の起源への遡行というオデュッセウスの道行きに擬されているが、その先は、隠喩や物語へと小説を回収することから遠く、ラカンやバフチンの批判的読解を通じて、「美」という調和的理念から逸脱する「雑」としての散「文」即ち小説という境地に至る。前半のヘーゲル「主と奴」弁証法が労働=表現の隠喩の元となり、ある点で現在をも規定し続けていることに驚く。要再読。

  • hitotoseno さん

    ヘーゲルによると小説は近代の市民による叙事詩だという。いわく、ホメロスに見られたような調和的な状態から疎外されたがために苦しみ、癒しを求め絶えず始原への帰還を夢見る「不幸な意識」なのだ、と。著者はそうした小説観に抗うため、統一的な「美」に回収されない「雑」の概念を打ち出す。マルクス、ハイデガー、ブランショ、バフチンなどヘーゲルとの差異を打ち出した哲学者がヘーゲルと共通する論法を用いていることを明るみにし、様々なテクストを渡り歩いた末に著者は「雑」の概念を確かなものとする領域を見出す。

  • Was さん

    小説とは何か、ということが知りたければこれを読めばよい。ヘーゲルから出発してあらゆる思想を籠絡する旅は、最終的に隠喩的なメタ言語の破壊、象徴の否認という結論に到達する。「雑」としての強度へ。自分の勉強不足に打ちのめされるにも丁度いい一冊。

  • トックン さん

    近代の枠組みとして長らく語られてきた有名な主・奴図式(ヘーゲル)やサイードの西洋(オクシデンタル)&東洋(オリエンタル)でなく、それを転覆しようとする保田の「無気力化」(アウフヘーベン)でもなく、中村光夫的理解をベースに据えた「雜」を小説に見出す。要再読

  • かみのさかな さん

    著者がいわゆる「現代思想」を相当咀嚼しているのは分かったが、ほとんど全く知的興奮を味わうことはなかった。そしてそれにも拘らず最後まで読みとおせたのは「きわめてリーダブル」だからなのかもしれない。

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