京都よりも、ウィーンの街に響くロックンロールが聴けるのは珍しい、くるりの新楽章となった最高なアルバムになっていますね。

デビュー曲の「東京」からのファンであったが、「NIKKI」以降どんどん離れていった。最近たまたま手に取って読んでみたら、当時のバンドを巡る状況はこんな感じだったのねーと、どんどん引き込まれた。ついつい「Now and 弦」のDVDを買ってしまった。やっぱ「くるり」っていいね、ということを思い出させてくれた一冊。

かわいらしい曲と歌詞に、ホムカミの畳野さんのほんわかした声がピッタリですごく楽しい曲です。 よく晴れた日にお出かけしながら聴くのにgood。 ことでんに乗ったことはないですが、イルカのことちゃんも大好きなので　いつか行ってみたいなあと、景色を想像しながら聴いています。

2018年の京都音楽博覧会、その直前に出たアルバムで これを聴いてからライブに行くか、あえて聴かずに行くか迷い、後者にしました。 前日 夕焼けがとてもきれいな中で聴こえたリハのNEWSや、当日初めて聴いて衝撃的だったTOKYO OPなど 生で初めて聴くインパクトを楽しめて良かったです。 後日あらためてしっかり聴いても、どの曲も良くて 個人的に1番大好きな「ワルツを踊れ」の次に好きなアルバムになりました。

一つの旅の終わり、そして新しい旅の始まり。 旅し続けるバンド、くるりの最新アルバムにして ファンファンちゃんのメンバーとして最後の参加アルバムです。 もちろん感傷的な雰囲気はなく、最新にして最高、を更新してくれています。 天才の愛、なんて ちょっと壮大すぎないか？と思ったりしたタイトルですが聴いてみると、うん、と納得してしまう。変な曲から壮大なバラードまで　めまぐるしく変わる景色、なのにアルバムとして一つの作品としてまとまっている。 そしてこの先の景色も楽しみになってしまう、 やっぱり これがくるりだなぁ、というアルバムです。

京都の魂揺さぶるロックにクラシックをミックスして、ウィーンの都市を彩るロックンロールもあったのは珍しいですね。

ジュビリーでくるりに目覚めた自分にとっては、最高のアルバム。 全体の雰囲気、曲の美しさなど大好きな一枚です。 もちろん、ここから始まって これ以前のくるりも掘り、この後のくるりも追い続けて 一つの場所には決して留まらないのがくるりなんだな、と最近はしみじみ実感しています。 くるりに出会わせてくれた、このアルバムは一番大好きで大切な一枚です。

なかなか聴く暇がなかった隠れ名曲の多くは、シングルのカップリング曲にありました。くるりがカップリング曲だけを集めた作品があったのは嬉しいです。名曲シングルであるワンダーフォーゲルのサマースナイパーと、ばらの花の青写真とイメージファイトも収録されているので、ワンダーフォーゲルとばらの花が大好きな人ならおすすめします。

くるりの音楽は独特です。タイトルに相応しく、天才らしさを遺憾なく発揮しています。「大阪万博」〜「watituti」〜「less than love」のほぼ歌詞がないパートは引き込まれました。「野球」のような面白い曲、「渚」のような静かな曲、「コトコトことでん」のような可愛らしい曲など多様です。11曲というコンパクトさも繰り返し聴くのにもってこいです。久しぶりにくるりを聴きましたが、とても良かったです。

打ち込みダンスミュージック。ドラム好きとして、気持ちのいいリズムと音ですね。特にスネアの音が心地いいです。