青いヌプキナの沼

かこさとし

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784835457260
ISBN 10 : 4835457269
フォーマット
出版社
発行年月
2020年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
40p;26

内容詳細

子どもたちに、この国で起こってきた歴史をちゃんと伝えるために。
かこさとしが、どうしても伝えたかった「アイヌの兄妹の物語」。

絵本作家として、児童文学者として人々の尊敬をあつめてきた、かこさとし先生。
かこ先生は、この日本のなかで理不尽な苦しみに耐えて暮らしてきた先人たちに心を寄せ続けてきました。
その中で生まれたのが本作で、北海道アイヌの人々の歴史を、現代の子どもたちに伝えようと書かれたものです。
過去の歴史に目をつぶらず、未来を担う子どもたちに、しっかりと知ってほしいと願って書かれた本作。
ヌプキナはアイヌ語で「すずらん」を意味します。
ヌプキナ咲く湖のほとりで暮らすアイヌ兄妹の悲しい物語。アイヌの歴史を知るために、ぜひ、ご家族で、学校でお読みください!

▼著者あとがき(抜粋)
強大な武器や圧倒的な経済力、悪どい策略によって、勝者は輝かしい歴史を書き上げます。しかし、反対にそれによって奪い取られ、追いはらわれ、閉じ込められた側には、わずかな口伝えしか残りません。そうした小さな伝説や名残の中から、ふと耳にした白いヌプキナ(すずらん)の花の物語は、涙のつらなりのように私には思えました。汚れた栄光で見失ってはならないものを、埋もれてはならないものを、この国の中で、この国の子供たちに知ってほしいと思ってまとめたのが、このお話です。

※本書は、1980年・偕成社刊『かこさとし語り絵本 青いヌプキナの沼』を再編集し、新装復刊するものです。

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • とよぽん さん

    アイヌの兄妹の物語。アイヌ民族の誇りと文化が、和人によって踏みにじられた悔しさ・・・。ヌプキナはすずらん。地震と噴火によってヌプキナの山ができ、ヌプキナの湖が消えて沼ができた。かこ さとし さんの『あとがき』に、「ヌプキナは涙のつらなりのように思えた」、「汚れた栄光で見失ってはならないものを、この国の子どもたちに知ってほしい」という強い思いが記されている。

  • たまきら さん

    かこさとしさんらしい、最初の言葉が好きです。弱い者いじめは今もずっとずっと続いているけれど、権力を持つ者こそが、マジョリティを握っている者こそが、彼らからまっすぐ向けられる非難の眼差しを謙虚に受け入れるべきだと思います。

  • みつばちい さん

    アイヌの兄妹の話。病気の妹とために狩に出て誤ってお偉方に撃たれそのまま放置された兄。その姿を見つけ悲しんだ妹は兄のために復讐をする、、 かこさとしさんの思いが伝わるいい本でした。復刊ありがたい。

  • おはなし会 芽ぶっく  さん

    アイヌに伝わる民話絵本。1980年発刊の絵本を復刊。復刊ドットコムさん、かこさとしさんありがとうございます。ヌプキナは、アイヌの言葉ですずらんのこと。この絵本はアイヌ文化よりも迫害された歴史を取り上げている、子どもたちに分かりやすい貴重な絵本です。

  • ツキノ さん

    (E-81)1980年発行の新装復刊。「子どもたちに、この国で起こってきた歴史をちゃんと伝えるために」作られた絵本。かこさんのおもいが伝わる。ヌプキナはアイヌ語で「すずらん」という意味。ヌプキナの湖が消え、沼になった伝説からアイヌの人々の迫害を描く。両親を殺され、ひっそりと暮らす兄妹ふたりに起きたさらなる悲劇。病身の妹のために獲物のオジカを背負うタキシを誤って撃った殿様。そのまま放置する。春になり兄が戻ってこなかったわけをしった妹チリの復讐。

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