MSVジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための「ガンプラ革命」

あさのまさひこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784778316235
ISBN 10 : 4778316231
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
シリーズ
:
追加情報
:
232p;22

内容詳細

あれは確実に「事件」だった。あの「夏の日々」からじつに35年が経過した現在、初めて紐解かれる「MSVとは何だったのか」というドキュメント。バンダイ製MSVプラスチックモデル完成品&ボックスアートも完全収録。


【プロローグより】
モビルスーツバリエーション、その頭文字を取って『MSV(エムエスブイ)』と命名されたこのプラスチックモデルオンリー主導型企画は、数奇な運命を辿りつつ83〜84年にかけて一大ブームを巻き起こすに至る。バックボーンとなる映像作品を持たず、主にモビルスーツのデザイン画と文字設定(機体解説と戦記)だけで展開された脆弱な企画が日本全国の小学生〜大学生に圧倒的な支持を得たというのは、言うなれば「世にも希な一大事件」であった。(中略)本書はその「事件としてのMSV」を、なるだけ過大評価することなく、同時になるだけ矮小化することなく、可能な限り客観的に書き綴ったドキュメントである。


【もくじ】
■プロローグ〜「ウッドストック・フェスティバル」としてのMSV
■第一章 MSV誕生前夜(1980年2月〜1982年3月)
■第二章 「ゼロロクアール」の衝撃(1982年3月〜12月)
■第三章 製品化開始、そして連勝に次ぐ連勝(1982年12月〜1983年6月)
■第四章 生じるべくして生じた「弾切れ」(1983年7月〜1984年9月)
■第五章 「ガンプラ革命」終焉の刻(1984年10月〜1985年10月)
■特別企画その1 OUT増刊『GUNDAM CENTURY 宇宙翔ける戦士達』編集長 大徳哲雄インタビュー
■特別企画その2 1/144 MS-06R 黒い三連星仕様ザクU 設計担当 元バンダイ 村松正敏インタビュー
■エピローグ〜加藤智さんへ向けた、ちょっと長めのあと書き
■MSV全ラインナップ34

【著者紹介】
あさのまさひこ : 1965年2月19日東京生まれ。模型文化ライター/フリーライター/フリーエディター/プロデューサー/プランナー。御茶ノ水美術専門学校卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • konomichi さん

    ガンプラの金字塔であるMSV(モビルスーツバリエーション)を取り巻く当時の記憶を活字に焼き付けておくことを目的に書かれた模型界の歴史書。 当時、06Rやら、ジョニーライデン、シンマツナガ、プラモ狂四郎、ストリームベースに心躍らせていた、今のおっさん世代に捧ぐ一冊。読んでて涙出て来るよ。

  • Urmnaf さん

    アニメの二次創作として始まったMSV(モビルスーツ・バリエーション)。今では公式設定にも取り込まれ、ジョニー・ライデンやシン・マツナガも「正史」で語られる存在になっている。そのMSVのはじまり、ガンプラ展開の盛衰の記録である。ガンダム・センチュリーに始まり、ホビージャパンやコミック・ボンボンといったメディアともつれあい、物語を紡ぎながら架空のメカニックを模型化し、マニアックな少年たちを熱狂させた。その熱量たるや。

  • 杉浦印字 さん

    〈あさの史観〉は差し引く必要があるが(特に作者の思い入れ語りはまったく気恥ずかしい)、今や後付けで整理統合されきったMSVを時系列順の成り立ちで見直せるのは大きな意義がある。「ザクTYPE-*」の歴史的位置付けが知れたのは嬉しかった。

  • mock-shiki さん

    「あ」の人。「HTBG2」を読んでこんなの作れないとあきらめて、細々とお楽しみに切り替えたクチ。その後も模型誌とか読んでたけど、新井ちゃんディテールとか思い出した。BCLUB、特撮寄りになって購読止めたなぁ。しかし、こんな短期間にリリースしていたのかと驚き。「まだガンダム作ってるの」とかいわれながら、MSVシリーズもいくつか作った。プラモは卒業するものだったし。Z劇中での扱われ方は、Zの最新MSとの対比で旧式性が強調されて、平積みしてあるMSVプラモにも旧い商品という雰囲気を付けてしまったかと。

  • tama さん

    昭和50年代、世にガンプラブームとして語られている(ちょっとこだわっているとしたらリアルロボットブームと表記される)の中でも燦然と輝く、MSVシリーズ。小学生がこぞって模型屋に通って人気のプラモデルを目指す狂乱の時代、その中で起きたMSVという「事件」を追ったドキュメント。 コミックボンボンをリアルタイムで観ていた身としては、MSVが日に日に盛り上がる高揚感、そして新たなムーブメントに駆逐されていく寂寥感を自分の身に体感として味わい、そしてそれがそのまま、子供時代の芯のようなものになっている気がします。

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あさのまさひこ

1965年2月19日東京都生まれ。模型文化ライター/フリーライター/フリーエディター/グラフィックデザイナー/プロデューサー/プランナー

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