ナチスと鉄道 共和国の崩壊から独ソ戦、敗亡まで NHK出版新書

〓澤歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140886632
ISBN 10 : 4140886633
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
追加情報
:
304p;18

内容詳細

ナチス・ドイツを生み出した共和国の崩壊から、第二次世界大戦における敗亡までを、鉄道という切り口から通史として描きだす。当時最先端の技術を結集した新車輛開発、交通政策をめぐる組織内外の駆け引き、鉄道からみた独ソ戦、死の特別列車…。「生存圏」拡大や「ユダヤ人絶滅政策」とも密接にかかわりながら、これまであまり語られてこなかったヒトラーとドイツ国鉄の「知られざる歴史」を明らかにする。

目次 : 第1章 前史・統一機関車―ドイツ国鉄の誕生‐一九一四/一九一八〜二九年/ 第2章 レール・ツェッペリンと「飛ぶハンブルク人」―一九三〇〜三三・三四年/ 第3章 〇五形機関車とSバーン―一九三四〜三九年/ 第4章 「休戦の客車」と凍える車輛―一九三九〜四一年/ 第5章 戦時機関車と超広軌鉄道―一九四一〜四三年/ 第6章 装甲列車と「死への特別列車」―一九四三〜四五年/ 第7章 総統専用列車―ドイツ国鉄の崩壊‐一九四五年

【著者紹介】
〓澤歩 : 1966年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科教授。大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程中退、在ベルリン日本国総領事館(当時)専門調査員などを経て現職。専門は近現代ドイツ経済史・経営史。博士(経済学)。著書に『ドイツ工業化における鉄道業』(有斐閣、第50回日経・経済図書文化賞)、『鉄道人とナチス』(国書刊行会、第44回交通図書賞、第20回鉄道史学会・住田奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 六点 さん

    前著『鉄道のドイツ史』がドイツ鉄道事始めから始まる、ドイツの鉄道経営史だったのに比して、今回はWW1敗戦後のの「ドイツ国家鉄道」成立から、ナチスの崩壊に至るまでの短く、激烈な歴史である。ドイツの鉄道的統一は、ヴァイマール体制下の事であったのにも、驚いたが、ナチスの国威発揚の道具として、また、戦時輸送システムの一環として、そして、ユダヤ人問題の最終的解決の重要な足として、体制とともに歩み、殉じた組織であった。戦時の鉄道利用に関しては、同じ虐殺好き独裁者でもスターリンの方が、センスがあったと思う他なし。

  • 鐵太郎 さん

    鉄道(ドイツ国鉄──ライヒスバーン)という視点でナチス・ドイツの12年間(1933/1/30〜1945/4/30)の歴史を描き出したもの。あまり重要視されていなかった、というより世界最高のドイツ技術で当然と思われ、あって当然とかえって注目されなかった鉄道が、ナチス・ドイツの戦争技術にどれだけの役割を果たしたのか、その影でどんな政治闘争があったのか、どのような技術革新があったのか、どのような未来への展望があったのか。レール・ツェッペリン、超広軌鉄道などのとんでもない構想には驚かされた。

  • fseigojp さん

    やはり、大量輸送は鉄道と船 兵站が追いつかんと負ける

  • May さん

    「現代は、ポスト・ナチ時代であることを決してやめない」との認識の下で、ドイツ鉄道を通して共和国時代から第三帝国崩壊までのドイツを視る。私には装甲列車が思いのほか効果的であったなどの事実も面白いのだけれど、ドイツ社会全体として劣等民族を強制労働させることで国民生活が成り立っていたと言ってもいいことや、「ナチ党の台頭を支えたのは、没落の危機におびえる自営業者や農民などの旧中間層や、ホワイトカラー、官吏などの新中間層だけではな」く、「一部上層市民のみならず労働者」もそうであったとの事実に驚いた。良い読書でした。

  • Go Extreme さん

    統一機関車―ドイツ国鉄の誕生:1914/1918〜29年 レール・ツェッペリンと「飛ぶハンブルク人」:1930〜33・34年 05形機関車とSバーン:1934〜39年 「休戦の客車」と凍える車輛:1939〜41年 戦時機関車と超広軌鉄道:1941〜43年 装甲列車と「死への特別列車」:1943〜45年 総統専用列車:ドイツ国鉄の崩壊・1945年

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〓澤歩

1966年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科教授。大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程中退、在ベルリン日本国総領事館(当時)専門調査員などを経て現職。専門は近現代ドイツ経済史・経営史。博士(経済学)。著書に『ドイツ工業化における鉄道業』(有斐閣、第50回日経・経済図書文化賞)、『鉄道人とナチス』(

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