「北朝鮮帰国者」の記憶を記録する会

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証言・北朝鮮帰国者 祖国に渡った「在日」はどう生きたか 集英社新書

「北朝鮮帰国者」の記憶を記録する会

基本情報

ジャンル
:
ISBN/カタログNo
:
ISBN 13 : 9784087214123
ISBN 10 : 4087214125
フォーマット
:
本
出版社
:
発行年月
:
2026年05月
:
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

1959年から25年間にわたって行なわれた在日朝鮮人の「北朝鮮帰国事業」で、日本国籍者約6800人を含む9万3340人が日本から北朝鮮に渡った。
”地上の楽園”という宣伝に望みを抱き、建国間もない”祖国”へ渡った人々を待っていたのはどんな暮らしだったのか。90年代に北朝鮮が国家的破局に至るまで、民衆レベルで何が起きていたのか。そして、どうやって修羅場を生き抜いたのか。本書は、脱北した帰国者50人への聞き取りから構成。労働・衣食住・教育の実情、現地住民との関係、結婚とコミュニティ、厳しい統制と監視・密告、政治犯収容所での体験、在日マネーと日本文化の流入、大飢饉から脱北へ至る過程など、「北朝鮮の生活史」が初めて詳細に語られる。

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読書メーターレビュー

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  • kawa さん

    北朝鮮問題に詳しいビデオジャーナリストとして良く名前が出る石丸次郎氏らによる北朝鮮帰国者で脱北を成功させた人々50人に対するインタビュー集。「悲惨で地獄」のワンワードで称される帰国事業の実態、その詳細が知れるショッキングな一作。以下、コメント欄で印象的な項目を列挙。

  • ミノムシlove さん

    500ページの大冊。“知ってるつもり”と“実体験”の差は。それは誰だって大きな希望を胸に船に乗るはず。日本と北朝鮮という二国の国家プロジェクトであり、誰が嘘だと思うだろう。もとより騙す前提の北朝鮮はもちろん、挙って盛り上げた日本の罪は大きい。当時の大臣の暴言は政府や国民の大意でもあったろう。それにしても酷すぎる。彼の地に渡らなければ死なずにすんだ人、特に幼児の箇所はいたたまれなかった。ほとんどの人が今の韓国出身者であり、「これは帰国事業ではなく北送」という言葉にも胸を衝かれた。絵が一枚もないという点、→

  • きみどり さん

    戦後の差別と貧困に苦しむ在日コリアンは祖国での暮らしに希望を抱いて、当時「地上の楽園」と喧伝された北朝鮮へ「帰国」する。その数9万人以上。だが彼らを待ち受けていたのは…。時を経て脱北した帰国者への丹念な(執念とも言えそうな)聞き取りをまとめた労作。90年代に入ってからの経済破綻、人口の約1割が亡くなったという飢饉の有り様は読んでいてただ苦しかった。北朝鮮に残る家族や友人たちを守るため、また辛過ぎる経験を思い出したくないと口を閉ざす元帰国者も多いという。

  • ビーグル犬大吉 さん

    「地上の楽園」を読んで、帰国者についてもっと詳しく知りたくて読み始めたが本の厚さに通読になってしまった。感想を書くのはおこがましいが、北朝鮮の現状を知りながら帰国を促した朝鮮総連の幹部や寺尾五郎が許せなかった。また、過酷な北朝鮮での生活にも、仕送りなどで貧富の差や格差が生じたことも涙を誘う。結局、どういう親や先祖を持っていたか、スタートラインで人生のほぼすべてが決まってしまう世は間違っている。本人の努力など意味がなく、劣悪な生活環境のうえに差別や偏見の中で生き長らえてきた在日の方々に敬意を表します。

  • ねむ さん

    手元に届いて本の厚さに驚いた。日本から持ち込まれた外貨が社会主義を崩壊させる一因になったのではないかという点は発見だった。本書の中でも度々言及されたように、日本からの仕送りは彼らの命綱だ。しかし帰国事業開始から60年以上が過ぎ、帰国者を支えてきた日本の親族も高齢化や世代交代が進む。更にコロナ禍で通信や往来が遮断され今に至る。帰国者やその2世たちの現在地が気になる。

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