ジョン・カーペンター 読本

黒沢清 (映画監督)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865380781
ISBN 10 : 4865380787
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
101p;21

内容詳細

凄い特殊造形と、凄い俳優と、凄い音楽があれば凄い映画ができ上がる。他は何もいらない。それは、1982 年 カーペンターのこの作品『遊星からの物体X』によって実証された映画の基本原理だ。――黒沢清(映画監督)

2018年秋、『ゼイリブ』『遊星からの物体X』がリバイバル公開されるジョン・カーペンター
『ハロウィン』の世界的大ヒットでも知られる彼の魅力をファンたちが語る
それぞれの視線によるカーペンター像が重なり合い、そして新たなカーペンターが生まれる

黒沢清や青山真治をはじめ、日本でも多くの映画監督たちに多大なる影響を与えたジョン・カーペンター。近年は作品に恵まれないが、人気は衰えることはない。『ダークスター』『ハロウィン』『ザ・フォッグ』『ニューヨーク1997』『遊星からの物体X』『ゼイリブ』『エスケープ・フロムL.A.』……。数々の名作が多くの人々の心をつかみ熱狂へと導いた。いったいそれはどういうことだったのか? 心をつかまれた多くの人々が集まって、「わたしはいかにしてカーペンター作品に心をつかまれたか」を語る。その声の集積は、未来に向けて更新されて続ける新たなカーペンター像を生み出すはずだ。


■ジョン・カーペンター JOHN CARPENTER
1948 年、ニューヨーク州カーセージ生まれ。父親の8ミリカメラでSF 映画を撮り始める。南カリフォルニア大学映 画学科に進学、1970 年、在学中に制作に関わった短編映画『ブロンコ・ビリーの復活』がアカデミー短編映画賞を 受賞した。同年、初長編作品『ダークスター』(74)の制作を開始、1975 年に55 館で封切られる。カーペンターの 名前を一躍世界的なものにした『ハロウィン』(78)は最も成功したインディペンデント映画となり、世界興収は5500 万ドルを記録した。その後、『ニューヨーク1997』(81)、『遊星からの物体X』(82)『ゼイリブ』(88)、『マウス・オ ブ・マッドネス』(94)、『エスケープ・フロム L.A.』(96)など。2018 年10 月19 日(『遊星からの物体X』デジタル・ リマスター版の日本公開と同日)に全米公開予定の『ハロウィン』シリーズ最新第11 作『Halloween』(18)では製作 総指揮を務め、音楽も担当している。カーペンターがシリーズのプロデュースに関わったのは『ハロウィンIII』(82) までなので、36 年ぶりのシリーズ復帰となる。


目次

●カーペンターによせて
『遊星からの物体X』「映画はこの程度でいい」とジョン・カーペンターは断言する/黒沢清
映画は映画なのだ、というゆるぎのない時間/荒木啓子

●マイベスト・カーペンター
ダーク・スター Dark Star (1974)/レイナス
要塞警察/ウォリアーズ・夜の市街戦 Assault on Precinct 13 (1976)/鶴田法男
ハロウィン Halloween (1978)/山崎圭司
狙われた密室の女 Someone's Watching Me! (1978)/稲川方人
ザ・シンガー Elvis(1979)/樋口泰人
ザ・フォッグ The Fog(1980)/やまもと
ニューヨーク1997  Escape from New York(1981)/井手健介
遊星からの物体X The Thing(1982)/ヴィヴィアン佐藤、鷲巣義明、伊東美和
クリスティーン Christine(1983)/青山真治、田野辺尚人
スターマン/愛・宇宙はるかに Starman(1984)/川口敦子
ゴースト・ハンターズ Big Trouble in Little China(1986)/ノーマン・イングランド
パラダイム Prince of Darkness(1987)/岡本敦史
ゼイリブ They Live(1988)/マキヒロチ
透明人間 Memoirs of an Invisible Man(1992)/高橋ヨシキ
ボディ・バッグス Body Bags(1993)/山崎圭司
マウス・オブ・マッドネス In the Mouth of Madness(1994)/大寺眞輔
光る眼 Village of the Damned(1995)/篠崎誠
エスケープ・フロム・L.A.  Escape from L.A.(1996)/結城秀勇
ヴァンパイア/最期の聖戦 Vampires(1998)/真魚八重子
ゴースト・オブ・マーズ Ghosts of Mars(2001)/三宅唱
マスターズ・オブ・ホラー/世界の終り John Carpenter's Cigarette Burns(2005)/朝倉加葉子
13 thirteen 〜マスターズ・オブ・ホラー2〜/グッバイ・ベイビー Pro-Life(2006)/朝倉加葉子
ザ・ウォード/監禁病棟 The Ward(2010)/渥美喜子


●カーペンターを知るために
カーペンター音楽についてのコラム/中原昌也
カーペンター映画スター紹介/児嶋都)
バイオグラフィ/山崎圭司

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • garth さん

    冒頭に「「映画はこの程度でいい」とジョン・カーペンターは断言する」という黒沢清の評論があって、思わず「この本はこれだけでいい」と言いそうになった。

  • fritzng4 さん

    『遊星からの物体X』上映劇場で購入。とかく愛されている監督だ。黒沢清の言葉に尽きる。「全世界の人間は一度彼の前で『ほんとうにありがとう』と頭を下げるべきだと思う。」

  • ソニックゆうすけ さん

    寄稿している人達の有り余るカーペンター愛。あまり劇場公開が無いカルト映画監督の映画紹介はどれもスクリーンで観たくなる。以前「遊星からの物体X」を観た時に買ったこの本を、今回のジョンカーペンターレトロスペクティブ開催を機に読んだ。ゼイリブは変わらず自分にとって名作だし、ニューヨーク1997、The FOGもとてもツボに嵌まる映画だった。感染症終息したら、レトロスペクティブをもっと大々的にやって欲しいな。

  • yendows さん

    ジョン・カーペンター映画は数本しかみてないが、この評者達 の文章を読むとじゃあ次はどれ観ようかなとなる。最後の中原昌也のジョン・カーペンターの音楽評もそうだよなーってなる。

  • nekomeys59 さん

    28人に著者が、限られた枚数で映画監督ジョンカーペンター作品を語る。どの書きてから「いいよね!カーペンター」とその愛を感じられる。読み終わって「凄いのを集めたらカーペンター映画が出来上がった」と。なぜか半笑い映画監督の様に語られるが、作品自体難解な物も多い。音楽家の一面があると知った。

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人物・団体紹介

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黒沢清 (映画監督)

1955年、兵庫県生まれ。映画監督。立教大学在学中、蓮實重彦の映画表現論を受講、『SCHOOL DAYS』『しがらみ学園』などの8ミリ映画で注目を浴びる。長谷川和彦、相米慎二らの助監督を経て83年『神田川淫乱戦争』で商業映画デビュー。2001年、『回路』で第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受

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