「世代」の正体 なぜ日本人は世代論が好きなのか 河出ブックス

長山靖生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309624785
ISBN 10 : 4309624782
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
247p;19

内容詳細

「まったく、今どきの若者は…」私たちが厭きもせず繰り返してきたその言葉。なぜ日本人はこんなにも世代論を語りたがるのか―。大正青年から、昭和一桁、焼け跡、団塊、シラケ、バブル、新人類、ロスジェネ、ゆとり、脱ゆとりまで…若者たちと、彼らをとらえる大人たちの目線をめぐる100年の物語を活写。「世代」をとおして明治後期以降を通覧する画期的な日本社会論である。

目次 : 序章 「世代」は社会を揺るがす/ 第1章 「大正青年」―軽い若者と厳格な父/ 第2章 階層、党派、地域の格差―「世代論」以前の時代/ 第3章 大正生まれから焼け跡まで―戦前・戦中・戦後という断層/ 第4章 「戦後」という言葉が生きていた時代―二度の安保闘争と高度経済成長/ 第5章 シラケ世代―一億総中流時代の若者たち/ 第6章 バブルな経済とオタクな文化/ 第7章 「決められない」九〇年代と「決めつける」ゼロ年代

【著者紹介】
長山靖生著 : 1962年、茨城県生まれ。評論家。歯学博士。歯科医の傍ら、近代日本の文化史・思想史から、文芸評論や現代社会論まで、幅広く執筆活動を行っている。著書に、『日本SF精神史』(日本SF大賞・星雲賞、河出ブックス)、『戦後SF事件史』(河出ブックス)、『偽史冒険世界』(大衆文学研究賞、ちくま文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 壱萬弐仟縁 さん

    徳富蘇峰の模範青年の条件:@行状円満 A真面目に勉強 B自己広告(25頁)。現代は大正期には不安が優り、行動できない。背景には自由があると蘇峰は挙げた(27頁)。自由の不自由という逆説だ。大正期には高学歴化が図られたという(83頁)。大正期と平成期の奇妙な類似。シラケ:集団行動の熱気不足の幾分かは、人数の少なさに由来(162頁)。右肩上がりのインフレ社会(172頁)というが、現代は右肩下がりのスタグフレーションでその対応のまずさをみると不安で仕方ない。三高:高収入、高学歴、高身長(188頁)。

  • まゆまゆ さん

    団塊世代やゆとり世代など、何かと世代で括りたがる日本人。古くは明治時代の頃から続くものだった!? 既に大人たちが形成している社会に新しく若者が入ってきた時に、彼らを形容する言葉がいわゆる世代論であるが、結局は論じる自分達と彼らとの違いを意識して、自分最優先で生きていくためにどうするか、という括りに過ぎない。歴史を薄く確認できたのは良かったかな。

  • kj54 さん

    「若者に見る日本近代史」といったところ。他の階層や、女性に対する言及や目配りは勿論あるが、主に大卒男性を対象にしている感じ。世代論や若者論を語りたがるのがその人たちだからだろうか。バランスが取れていて読みやすく、面白かったです。

  • 田中峰和 さん

    世代論誕生の歴史的経緯から語る本書は、明治以降の若者文化の変容を詳しく解説してくれる読み応えのある内容。タイトルに出てくる「正体」や「なぜ」はたいそうな印象を与えるが、中身にその意図は読み取れない。歴史的な産物に過ぎない世代論を仕掛けているのは、その時々のマスコミなのか、あるいはアカデミックなものなのか、興味は尽きない。世代論で最も象徴的なのは、団塊世代。すでに退職し隠居状態とはいえ、いまだにボリュームゾーンを形成し影響力は維持している。各時代が若者をカテゴライズしてきた歴史を読み取れる面白い読み物だ。

  • 太鼓 さん

    ちょっと軽いよね。このテーマはもっといい本作れると思うよ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品