アタラクシア

金原ひとみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087711844
ISBN 10 : 4087711846
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
296p;20

内容詳細

【第5回渡辺淳一文学賞受賞作】

望んで結婚したのに、どうしてこんなに苦しいのだろう――。

最も幸せな瞬間を、夫とは別の男と過ごしている翻訳者の由依。
恋人の夫の存在を意識しながら、彼女と会い続けているシェフの瑛人。
浮気で帰らない夫に、文句ばかりの母親に、反抗的な息子に、限界まで苛立っているパティシエの英美。
妻に強く惹かれながら、何をしたら彼女が幸せになるのかずっと分からない作家の桂……。

「私はモラルから引き起こされる愛情なんて欲しくない」
「男はじたばた浮気するけど、女は息するように浮気するだろ」
「誰かに猛烈に愛されたい。殺されるくらい愛されたい」

ままならない結婚生活に救いを求めてもがく男女を、圧倒的な熱量で描き切る。
芥川賞から15年。金原ひとみの新たなる代表作、誕生。

【著者プロフィール】
金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
1983年東京生まれ。
2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。
04年、同作で第130回芥川賞を受賞。
ベストセラーとなり、各国で翻訳出版されている。
10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。
12年、パリへ移住。
同年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
18年、帰国。

【著者紹介】
金原ひとみ : 1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。04年、同作で第130回芥川賞を受賞、ベストセラーとなり、各国で翻訳出版されている。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。12年、パリへ移住。同年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。18年、帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    6人の登場人物それぞれの視点から語られる物語。この小説においては、リアリティのあり方が通常のそれとはかなり違っている。彼ら同志で語られる会話は、互いに親しいはずであるにもかかわらず、いたって論理的、分析的であり、その意味では非日常的である。とりわけ由依は、その行動や思考が捉え難い。それは夫の桂にとってのみのことではない。また、小説作法も文体も違うのだが、どこか三島のそれを思わせる。そして、タイトルの選び方などからは倉橋由美子との相通性も感じるのである。いずれにせよ、小説を読む楽しみに満ちた作品である。

  • starbro さん

    金原 ひとみは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、ヒリヒリする仏蘭西被れ平静不動東京不倫恋愛事情でした。やはり「不倫は文化だ by 石田 純一」ということでしょうか? 【読メエロ部】

  • うっちー さん

    私にはわからない世界でした

  • モルク さん

    フランス帰りの元モデルの由依と小説家の夫桂。人妻と知りながら彼女と逢瀬にはしるシェフ瑛人。瑛人の店のパティシエ英美は浮気夫と口煩い実母そして反抗的な息子に悩み、出版社に勤務する真奈美はDV夫に悩みながらも不倫をやめられない。誰もが問題を抱えながらも表にはあらわさず…複雑な人間模様、何かモヤモヤしているうちに最終章を迎える。こんな過程がありそして衝撃が…それぞれ正直に生きている…が、反対に自分を隠して生きている荒木が気になってしかたがない。

  • ちゃちゃ さん

    人は愛という希望を失うと、孤独という絶望の淵へと落ちてゆくのだろうか。未来へと繋がる生の「確かさ」を見いだすことができず、信じられるのは今この瞬間だけ。「アタラクシア」―乱れない心、乱されない心を求めるも、人は狂おしいほどに愛を求め、愛に苦しむ。たとえそれが刹那的で倒錯した愛であっても…。物語は由依と夫の桂、不倫相手の瑛人を主軸に、彼らを含む6人の視点から描かれる。ひりつくような痛みを伴う鋭く繊細な心理描写や巧みな人物造形が、それぞれの愛と承認への渇望を浮き彫りにして、幸せとは何かを問いかけてくる。

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人物・団体紹介

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金原ひとみ

1983(昭和58)年、東京生れ。2003(平成15)年、『蛇にピアス』ですばる文学賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。’10年、『TRIP TRAP』で織田作之助賞、’12年、『マザーズ』でドゥマゴ文学賞、’20(令和2)年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞、’21年『アンソーシャルディスタンス』で谷崎潤

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