命の響 左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉

舘野泉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087815733
ISBN 10 : 4087815730
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
追加情報
:
271p;20

内容詳細

世界が認める奇跡のピアニストが贈る
23の優しい言葉と心に沁みるエピソード。
生きる喜びと勇気がわいてくる。

78歳にして現役のピアニスト舘野泉氏。左手のピアニストになるまでの経緯や彼の生きる喜びを、印象的な23の言葉とエピソードに託して展開する。
障がいを克服して新たな音楽の道を開いただけでなく、78歳でも現役の演奏家として続けてこられたコツが語られ、高齢になってより人生が充実していくことに共感する読者も多いことだろう。
日本を代表するピアニストで、早くから海外で評価を受け、フィンランドでは英雄的な存在でもある。そんな舘野氏が脳溢血で舞台上で倒れたのが64歳。演奏家生命は絶たれたと思われた。しかし、2年後、脅威の精神力とリハビリで、再び舞台に復帰。まさに生きる奇跡といえる存在だ。
震災にあった南相馬市へ支援、「舘野泉 左手の文庫」基金の設立など社会的な貢献も注目されている。彼が多くの作曲家に委嘱して数々の「左手の音楽」が生まれ、多くの感動を生んでいる。彼の生きる指針、豊かな感性、おおらかな人柄を紹介する。

<目次>
●第一章 六七歳 「左手のピアニスト」としての再出発
●第二章 ハンデに妥協せず音楽の本質を追求しつづける
●第三章 音楽は生きる喜び 人と人をつなぐ

<内容より 舘野泉氏の言葉>

できるか、できないかは考えない
やりたいか、やりたくないか
やりたいと思ったら
もう駆け出している

あれができない
これができない、と
落ち込むのはもったいない
積み重ねてきたものは
何があっても奪われない

「誰かのため」は
「自分のため」より頑張れる

(著者プロフィール)
舘野 泉(Tateno Izumi)
1936年東京生まれ。1960年東京藝術大学首席卒業。64年よりヘルシンキ在住。68年メシアン・コンクール第2位。世界各国で行った演奏会は3500回を超え、世界中の聴衆から熱い支持を得る。2002年脳出血により右半身不随となるも、2004年「左手のピアニスト」として復帰。シベリウス・メダル(2006年)、旭日小綬章受章(2008年)、東燃ゼネラル音楽賞本賞(2012)ほか受賞歴多数。2006年左手作品の充実を図るために「舘野泉左手の文庫(募金)」を設立。2012年〜2013年に左手ピアノ音楽の集大成「舘野泉フェスティヴァル〜左手の音楽祭」を開催。2014年ベルリン・フィルハーモニー・カンマームジークザールでリサイタルを行う。南相馬市民文化会館(福島県)名誉館長、日本シベリウス協会会長、日本セヴラック協会顧問、サン・フェリクス=ロウラゲ(ラングドック)名誉市民。

【著者紹介】
舘野泉 : 1936年東京生まれ。1960年東京藝術大学首席卒業。1964年よりヘルシンキ在住。1968年メシアン現代音楽国際コンクール第2位。世界各国で行った演奏会は3500回を超え、世界中の聴衆から熱い支持を得る。2002年脳溢血により右半身不随となるも、2004年「左手のピアニスト」として復帰。シベリウス・メダル(2006年)、旭日小綬章受章(2008年)、東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門本賞(2012年)ほか受賞歴多数。2006年左手作品の充実を図るために「舘野泉左手の文庫(募金)」を設立。南相馬市民文化会館(福島県)名誉館長、日本シベリウス協会会長、日本セヴラック協会顧問、サン=フェリクス=ロウラゲ(ラングドック)名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぶんこ さん

    この本を読むまで舘野泉さんを知らなかったことが実にもったいなかった。フィンランドでのコンサート中に65歳で脳溢血で倒れられ、出血がメスを入れられないところだったので自然治癒となったそうです。それから何十年も左手だけの演奏を続けられています。「アヴェ・マリア」や「シャコンヌ」など、左手だけになったからこそ気づけた曲の素晴らしさ。忖度無しのコンサートでの曲選び。詰め込みすぎて弾ききれず、聴きたい人は自宅へとアナウンス。280人も来られたのには驚きました。長く住まわれているフィンランドへの愛にも感動。

  • ワッピー さん

    脳溢血の後遺症により右手を使えなくなった舘野さんが左手のピアニストとして、演奏活動を再開するまでの軌跡と葛藤。もともと自分の軸を強く持ち、世間の尺度や価値観に影響されなかったと伺っていましたが、こうと決めたらどんなに無謀に見えてもチャレンジを貫き通し、来る者拒まず、かなり無茶な条件でもそこに赴いてピアノを弾き続けてきた強さは変わりませんでした。美智子皇后陛下(当時)とのご縁を書いた章には不覚にも涙が出そうになりました。アイスランドでの放置事件で見せたしなやかな強さに憧れます。今、迷っている人にもおススメ!

  • けんとまん1007 さん

    図書館で見かけた「左手のコンチェルト」を読んで以来(何年前だろう)、頭の片隅に決して忘れることなくあるかたのお一人。淡々とした表現で書かれているにも関わらず、伝わってくるものは、とてもつもなく広く深く染み込んでくるようなものがある。左手で鍵盤をという秘密も書かれていて、そうなのかと驚愕。手と足をフルに動かし、思いも込めてだからこそ、伝わるものがあるのだろう。人の生き方、何のために、誰のために・・・いろいろ考えることがある。

  • Rie さん

    半身不随になり、左手のピアニストとして精力的に演奏をこなす舘野泉さんの半生が描かれたエッセイ。タフさも感じるが、その文章からは想像以上にお茶目で柔らかい人柄が窺える。思い込みや世間の目、常識など諸々を取っ払った所からこそ、本当にやりたいことやパワーは湧き出てくるのかもしれない。驚くほど豊かな感性に感動を覚えた。私は人の目を気にしがちだし、コンプレックスの塊だけど、そういう人にこそオススメしたい一冊。

  • paluko さん

    「生きる勇気をくれる23の言葉」って中身の薄い語録系の本にありがちな感じだけど(←偏見)、しっかり内容の充実した本だった。2022年初読みがこの本でよかった。イベントで舘野さん・奥様に直接お会いしたことがありますが発症からリハビリ、左手一本での演奏活動に至るまでこれほどの困難を経験してきたとは全く感じさせない明るさ穏やかさが印象に残っています。演奏会で予定曲目を弾ききれず「聴きたい方は一週間後、自宅まで来てください」とアナウンスした話(103頁)にはびっくり。

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舘野泉

ピアニスト。1936年東京生まれ。1960年東京藝術大学を首席卒業。1981年以降、フィンランド政府の終身芸術家給与を受けて演奏生活に専念する。領域に捉われず、分野にこだわらず、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ、不動の地位を築いた。これまで北米、南米、オーストラリア、ロシア、ドイツ、フランス、

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