日本の歴史 25 日本はどこへ行くのか 講談社学術文庫

網野善彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062919258
ISBN 10 : 4062919257
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
追加情報
:
15cm,389p

内容詳細

近代日本の虚構と欺瞞を、周縁部から問い直す。単一民族史観による他者排斥・抑圧・侵略をくりかえし、資本主義的発展の不均衡の中で、同一性を求めて呼び寄せた永遠なる「日本」。アイヌや沖縄、朝鮮半島の人々を巻き込んだ「帝国」日本の拡張。グローバリズムの中の象徴天皇制。境界を超えた視点から「日本」のゆくえを論じる、シリーズ最終巻。

目次 : 第1章 二十世紀の語り/ 第2章 日本のアジア観の転換に向けて/ 第3章 マイノリティと国民国家の未来/ 第4章 「混成的国家」への道―近代沖縄からの視点/ 第5章 “歴史”とアイヌ/ 第6章 象徴天皇制の未来について/ 第7章 国民の物語/亡霊の出現―近代日本における国民的主体の形成

【著者紹介】
キャロル・グラック : 1941年生まれ。コロンビア大学教授

姜尚中 : 1950年生まれ。東京大学大学院教授

テッサ・モーリス=スズキ : 1951年生まれ。豪州国立大学教授

比屋根照夫 : 1939年生まれ。琉球大学名誉教授

岩崎奈緒子 : 1961年生まれ。京都大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    日本の歴史の最終巻です。これでハードカバーと文庫版を両方とも通読したことになります。私もそうですが日本人は本当に歴史が好きですよね。この巻では最初の網野先生の考え方を実現されていて日本民族というのは単一ということではない、ということを7名の方がそれぞれの観点から論じられています。日本人のアジア観、沖縄、アイヌの問題などがきちんと書かれています。私は個人的はハルトゥーニアンの「国民の物語/亡霊の出現」が民俗学的観点ばかりではなく多面的な観点から分析しておられて参考になりました。

  • かんがく さん

    通史シリーズの最終巻として、外国人の日本史研究家による日本近代分析と、朝鮮・アイヌ・琉球から見た日本近代を描くのは見事。こうした視点なしに日本史のみを学ぶのは危険を伴うなと再認識した。ただ、外国人の書いた日本史研究の翻訳文はかなり読みづらかった。

  • keint さん

    日本の国民国家、植民地、アイヌ、沖縄、文化国家、象徴天皇制などの7つの独立したテーマから日本を論じている。沖縄とハワイのつながり、大平総理の文化国家構想など知らなかったことも多かった。

  • Koike Katsuya さん

    テッサ・モーリス=スズキの論考が面白かった。アイヌ、沖縄、在日などのマイノリティに眼差しを向けながら。「近代」や「国民国家」を問い直している論文集。別に意識したわけではないが、国が辺野古の埋め立てを強行しようとしている今。アイヌは今存在しないと札幌市議がほざいている今。これを読めてよかった。ただ、俺にとって難易度は高かった。

  • じろう さん

    第一章と第六章が個人的には面白かった。日本の歴史シリーズの最終巻「日本はどこへ行くのか」というタイトルで半分以上が朝鮮、沖縄、アイヌの論考で占められているのは違和感がどうしても残る。日本の未来像が語られるような最終巻にしてほしかった。

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人物・団体紹介

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網野善彦

1928‐2004年。東京大学文学部史学科卒業。日本常民文化研究所研究員、東京都立北園高等学校教諭、名古屋大学文学部助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学大学院歴史民俗資料学研究科教授、同大学経済学部特任教授を歴任。日本中世史を中心に列島の歴史像の変革に挑戦し、「日本」とは何かを問い続けた歴史家

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