基本情報
内容詳細
闇市に現れた少年は神の子か狼か…石川淳「焼跡のイエス」、「国の守は狩を好んだ」に始まる王朝時代を舞台とした説話風物語「紫苑物語」、江戸人の精神に迫る「小林如泥」「鈴木牧之」「江戸人の発想法について」。“大殿”織田信長の日本人離れした心と行動を異国人の眼を通すことで浮かび上がらせた歴史小説・辻邦生「安土往還記」。種田山頭火をめぐる文学史ミステリ・丸谷才一「横しぐれ」、小説的趣向に満ちた「樹影譚」。王朝文学や江戸文芸、西欧文学を礎に、稀代のモダニストたちが精緻に築き上げた傑作群を収録。
【著者紹介】
石川淳 : 1899〜1987。東京生まれ。号は夷斎。東京外国語学校仏語部卒業。ジッドやアナトール・フランスなどの翻訳を行いながら放浪生活を送る。1937年「普賢」で芥川賞を受賞。戦後、「黄金伝説」「焼跡のイエス」など混乱した世相を描く作品を立て続けに発表。以降、江戸文芸を基盤とした該博な知識と教養、自在な想像力と文体をもって創作活動を続け、57年『紫苑物語』で芸術選奨文部大臣賞、81年『江戸文学掌記』で読売文学賞を受賞
辻邦生 : 1925〜1999。東京生まれ。東京大学仏文科卒業。1957〜61年渡仏、ヨーロッパ各国をまわる。帰国後、63年初の長篇小説「廻廊にて」で近代文学賞を受賞。史実を巧みに小説へと昇華させた長篇歴史小説を多く発表し、68年『安土往還記』で芸術選奨新人賞、72年『背教者ユリアヌス』で毎日芸術賞、95年『西行花伝』で谷崎潤一郎賞を受賞。学習院大学教授として長く教鞭も執った
丸谷才一 : 1925〜2012。山形県生まれ。東京大学英文科卒業。ジョイス『ユリシーズ』の共訳で注目を集めた後、1968年「年の残り」で芥川賞を受賞。小説、翻訳、評論、エッセイと幅広く活躍、文壇をリードした。72年『たった一人の反乱』で谷崎潤一郎賞、74年『後鳥羽院』(評論)で読売文学賞、85年『忠臣蔵とは何か』(評論)で野間文芸賞、88年「樹影譚」で川端康成文学賞を受賞。2011年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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KAZOO さん
読了日:2016/03/19
starbro さん
読了日:2016/04/11
たま さん
読了日:2021/08/11
ぐうぐう さん
読了日:2016/03/24
秋良 さん
読了日:2022/04/02
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