ムゲンのi 下

知念実希人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575242096
ISBN 10 : 4575242098
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
追加情報
:
364p;19

内容詳細

眠りから醒めない四人の患者、猟奇的連続殺人、少年Xの正体。すべては繋がり、世界は一変する。一気読み必至、感動の結末。

【著者紹介】
知念実希人 : 1978年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業後、内科医に。2011年、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、『誰がための刃 レゾンデートル』(『レゾンデートル』に改題して19年に文庫化)でデビュー。18年に『崩れる脳を抱きしめて』、19年に『ひとつむぎの手』が続けて本屋大賞ベスト10入りを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bunmei さん

    上巻から、より一層のファンタジー色が濃くなる一方で、連続殺人事件の真相にも迫るサスペンス要素も深まります。物語に描かれた夢幻の世界観に、自分もどっぷり浸かって、最後の頁を閉じました。上巻からのイレス患者の4人や少年X、それらと愛衣との関係性など、様々な伏線が綿密に練られており、知念氏の構成の巧みさが見事なストーリー展開。最後のラスボス登場場面は、RPGを楽しんでいるような感覚でした。「夢幻の愛衣」は「無限の愛」に包まれていることを知ることで、表題の著す意味にも大いに納得し、温かさを残す幕引きとなりました。

  • ウッディ さん

    上巻で感じた違和感は、4人目のイレス患者が誰かという謎が明らかになるとともに腑に落ちた感じでしたが、夢幻の世界と現実との境界があいまいになり、頭の中がこんがらがってしまった。母を奪った大量殺人犯である少年Xが、名前を変えて精神科の教授になり、患者を洗脳するという設定は、無理があるような・・。伏線を回収して上手く収めた感はあるものの、すっきりしない読後感でした。医療とミステリーとファンタジーを融合した意欲作ではありましたが、色んなものを盛り込み過ぎて、中途半端になってしまった印象でした。

  • Yunemo さん

    何故だか、分からずのままに。現実に起きてる事件とファンタジーの世界の融合なんでしょうけど。夢幻の愛衣から無限の愛に辿り着くまでの行程?3人のイレス患者の原体験こそが本質であり、救うべき愛衣自身の心情になかなか到達できずに、モヤモヤした感が最後まであって。でもこういうことかと、何となく感じていたままに。もう一つ、現実の世界で、23年にも亘って殺人という快楽性から抜け出せずに生きてきた人格の存在って、あり?この仮面をかぶったままに生きてる人間って、今、多数存在。垣間見られる事件の概要、犯人の特殊性、現実にも。

  • Makoto Yamamoto さん

    ムゲン・夢幻・無限、i、愛衣、愛への変化が面白い。 ストーリーも、夢が入れ子になっていたりして、幕間でようやく理解できたほど。 しかし、意味するこれほどの展開は想像していなかったので改めて、著者の他の本を読みたくなった。 本屋大賞にノミネートされたとのこと。 対象になるのは当然で、大賞をとれるかが興味の的。

  • しんたろー さん

    謎が深まり、展開もスピードアップしてドキドキ!上巻にもあったホラー要素もパワーアップして「どれだけ欲張るのか!?」と思いながら読んだ(笑)。第4の患者の正体には驚かされたし、豊かな発想も脱帽ものだった。広げまくった風呂敷も上手に畳んだ印象だが、主人公の決着のつけ方は無理やり納得させられた感があって、スッキリしないのが唯一の難点…あれだけ殺しまくった犯人なのに…とは言え、単なるハッピーエンドではないのは悪くない。心情描写よりファンタジーが強く印象に残るので、大きく感動はしなかったが「夢中」で楽しめた良作。

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人物・団体紹介

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知念実希人

1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本デー

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