このピアニストの演奏については、集中力と音楽への浸透度合いの高さに感心します。コンサートで顕著なのですが、このCDでもそれが色濃く感じられます。前奏曲における各調性の特色がよく考えられていると感じます。バラードは、全曲聴きたいと思わせてくれるほど、第1番の完成度が高いと思います。

若々しい感性と音楽を心から愛する包容力による名演奏！！感情的になりすぎず、しかし音楽の詩的な所を見事に表現している！！どの曲も包み込み支配した上で、聞き手を小宇宙に浸らせる演奏解釈と演奏力には、本当に少年の演奏なのかと驚嘆してしまいました！　そしてボーナストラックの　パリの散歩道　は、ゲイリー・ムーアの泣きのギターをピアノでどう表現するのか？と思っていたら、ピアノでチョーキングなんて出来るはずもなく、その代わり元曲のロックを見事にピアノ曲にアレンジしてありました！その他クラシックファンなら誰でも知っている名曲は、若い天才ピアニストの洗練されつつも奥の深い演奏を楽しめると思います！！

超新星！！　誰が弾いてるか知らずに聞いたら、少年の演奏とは思えないハイレベルな演奏！　このアルバムを聞いて、「伊熊よし子著　リトル・ピアニスト　牛田智大」を購入してしまいました。　そしてこのピアニストの天才ぶりが分かったのですが、まだまだ成長して行くだろうことが楽しみです！　個人的には、このピアニストにの演奏した、バッハ、ベートーベンのピアノソナタ、はたまたバルトーク、プロコフィエフや現代音楽なども聞いてみたいなどと思っています。(コレは完全に僕個人の欲求なのですが）　澄んだ音で繊細に音の詩を歌い上げるこのピアニストの演奏は必聴です。