あなたの右手は蜂蜜の香り

片岡翔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103526117
ISBN 10 : 4103526114
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
追加情報
:
280p;20

内容詳細

あたしのせいで動物園に入れられた「あなた」を、必ず救い出す。どんなことをしても。そう誓った日から、雨子は親友の那智くんとも離れ、ヒグマの飼育員になるため邁進する。だが、それは本当に「あなた」の望むことなのか。大人になった雨子が出した結論は―。真っ直ぐに誰かを想う気持ちが交差する、切なく温かな物語。

【著者紹介】
片岡翔 : 1982年、北海道生まれ。2014年に映画「1/11」を監督。脚本家として、「町田くんの世界」「I’s」「トーキョーエイリアンブラザーズ」「きいろいゾウ」などを手がける。2017年、初の小説『さよなら、ムッシュ』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    くまが大好きな雨子は、ちいさな頃にくまに近づきすぎて、こぐまの「あなた」の大切なものを奪ってしまいます。そのことは雨子の心に大きな傷をつけ、雨子は「あなた」の為だけに生きようと決めるのです。 いつから私たちはいのちの順番を決めることを覚えたのでしょう。雨子の行動には正直モヤモヤもしたけれど、こんな風に大切なものの順位が他人とは違っていて、自分の中で折り合いをつけるしかない「常識」にうまく納得がいかないのは生きにくいだろうな。あまくてかわいい装丁とはうってかわって、これは300pに渡る異類婚姻譚です。

  • ❁かな❁ さん

    『さよなら、ムッシュ』が大好きなので2作目も読みました。前作とは違って読むのに苦戦。幼い頃にある出来事があり動物園に入ることになった子供のクマ。雨子はクマのことを「あなた」と呼び、必ず檻から逃がしてあげると誓う。長い年月ずっと自分を責め続けてるのが読みながら辛くて苦しかった。雨子の心を解放してあげたい。自分のことや他のことを考えて生きてほしいと思った。あの頃にもっと雨子の心に寄り添い、考え方を違う方向に導くことができてたらなぁ。那智くんの想いが切ない。あめちゃんのせいじゃないよ。前作のムッシュが大好き。

  • mint☆ さん

    初読み作家さん。なんとも言えない読後感。子供の頃「あなた」の大切なものを奪ってしまったと思い、ずっと自分を責め続ける雨子。責め続けて本当に行動にうつしてしまう。重い。胸が痛い。雨子の行動にずっとハラハラし通しでした。那智くんの思いも切ない。雨子はこれで本当に良かったんだろうか。読み手によって思うことが変わってきそうな、不思議なお話しでした。

  • chantal(シャンタール) さん

    可愛らしい表紙に誘われ図書館から連れ帰る。可愛らしいキャラクターも多い熊。でも実際遭遇するととても恐ろしい動物。街に出没した子熊の可愛らしさに思わず駆け寄った9歳の雨子。だがそのせいで母熊は撃たれてしまう。その罪悪感に苛まされ、ある目的のために生きる雨子。動物と人間の生命は平等か?家畜の食用は罪か?それを考え始めると人間は生きているだけで罪悪だ。そんな現実とうまく折り合って行けないと雨子のように辛くなる。でも、どうしても独りよがりな雨子に共感出来ず、もう柔軟な心を持てなくなってるのかなあと、悲しくなった。

  • 美紀ちゃん さん

    読むのにとても時間をかけてしまい、読むのをやめようか?と何度も思ったが、最後まで完読。 熊語を話せるのか?妄想なのか?共感できずに、モヤモヤした。 那智くんは、最高にいい人。 那智くんは雨ちゃんを愛してる。 雨ちゃんはクマの「あなた」のことしか考えてないけど、また、那智くんのところに戻ってきてほしい。

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人物・団体紹介

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片岡翔

1982年、北海道生まれ。映画監督、脚本家、小説家。2010年、短編映画『くらげくん』(監督・脚本)が全国各地の映画祭で7つのグランプリを含む14冠を達成。’14年に初の長編映画『1/11じゅういちぶんのいち』(監督・脚本)で商業映画デビュー。脚本家としても精力的に活動を続ける。’17年、初の小説『

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