日本文学100年の名作 夢見る部屋 第1巻 1914‐1923 新潮文庫

池内紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101274324
ISBN 10 : 4101274320
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
490p;16

内容詳細

第一次世界大戦が勃発し、関東大震災が発生―。激動の10年間に何が書かれていたのか。中短編アンソロジー全集。第1弾。

【著者紹介】
池内紀 : 1940(昭和15)年兵庫県姫路市生れ。ドイツ文学者。翻訳、評論をはじめ、エッセイ、人物列伝、演芸・歌舞伎論など、執筆範囲は多岐にわたる。訳書に『ファウスト』(毎日出版文化賞)、著書に『恩地孝四郎』(読売文学賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)などがある

川本三郎 : 1944(昭和19)年東京生れ。文学、映画、旅を中心とした評論やエッセイ、翻訳など幅広い執筆活動で知られる。著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞)など多数

松田哲夫 : 1947(昭和22)年東京生れ。編集者、書評家。1970年に筑摩書房入社後、数々のベストセラーを生み出し、“ちくま文庫”を創刊する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    谷崎潤一郎『小さな王国』、内田百閨w件』、稲垣足穂『黄漠奇聞』、江戸川乱歩『二銭銅貨』はすばらしい。100年の名作に選ぶことに異議なし。逆に荒畑寒村『父親』、宮地嘉六『ある職工の手記』、宇野浩二『夢見る部屋』には異議あり。といって、私に小説の良さを理解する能力がないだけなのかも知れないが。まあ、私の好みの問題ですから。

  • KAZOO さん

    新潮文庫が創刊されて100年間の間に出された短篇をアンソロジー仕立てで何巻になるのかわかりませんが出版され始めました。この巻には11の作品が収められています。谷崎の「小さな王国」、内田の「件」、江戸川の「二銭銅貨」は何回か読んでいましたが、荒畑寒村や長谷川如是閑がこのような作品を書いているとは思いませんでした。稲垣足穂がめっけものでした。

  • HANA さん

    100年の名作を10冊に渡って編集するといった壮大な試みのアンソロジー。一冊目は1914年から1923年まで。集められているのは名作だけあって再読から何度も読み返した作品が多く含まれているが、それでも読むに耐えうるのが名作の名作たる由縁か。「二銭銅貨」は読む度に新しい発見を覚えるし、百鬼園先生は文章の妙にひたすら酔える。初読なのは荒畑寒村、宮地嘉六、長谷川如是閑、宇野浩二。長谷川如是閑以外は大正期知識人特有の内面の神経質な寒々しさが現れた作品ばかりのように感じた。こういうのも嫌いじゃないんですけどね。

  • メタボン さん

    ☆☆☆☆ 100年間の中短編小説を出版社の枠を超えて精選するコンセプトがすごい。良くやった新潮文庫。少年による独裁政治に教師が屈服する谷崎潤一郎の「小さな王国」は出色の短編。他に良かったのは、冗長的だが映画を介するアイデアが良い佐藤春夫の「指紋」、謎の赤帽が出没するのが不気味な芥川龍之介の「妙な話」、江戸弁が小気味よい長谷川如是閑の「象やの粂さん」、理想の部屋での引きこもりと言っても良い宇野浩二の「夢見る部屋」。宇野浩二のひねくれたような独特の文体との出会いが良かった。他既読の「件」「二銭銅貨」など。

  • みつ さん

    鷗外『寒山拾得』、百閨w件』、乱歩『二銭銅貨』のみ既読。同じ大正期の短篇を収録した岩波文庫版と比べ、こちらは数段面白かった。宇野浩二の『夢見る部屋』は岩波文庫の『屋根裏の法学士』にも似た、部屋に篭りきりの男の話。部屋への偏愛ぶりは本作の方が上。作者の文体は冗長の極みだが、内容に合致したこれもひとつの芸。『寒山拾得』は、「縁起」での子煩悩らしい作者のオチが微笑ましい。『件』の説明を省いたがゆえのじわじわとくる恐怖は、百閧フ別の顔を示す。谷崎の『小さな王国』は、彼独特の嗜虐趣味が意外な世界で現れる。➡️

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人物・団体紹介

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池内紀

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。『池内紀の仕事場』全8巻(みすず書房)、『山の朝霧 里の湯煙』(山と溪谷社)ほか、著訳書多数。『諷刺の文学』(白水社)で亀井勝一郎賞、『恩地孝四郎』(幻戯書房)で読売文学賞、『海山のあいだ』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞、『ファウスト

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