彼女たちの場合は

江國香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087711837
ISBN 10 : 4087711838
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
472p;20

内容詳細

「これは家出ではないので心配しないでね」
14歳と17歳。ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那と逸佳は、ある秋の日、二人きりで“アメリカを見る”旅に出た。日本の高校を自主退学した逸佳は“ノー(いやだ)”ばかりの人生で、“見る”ことだけが唯一“イエス”だったから。
ボストン、メインビーチズ、マンチェスター、クリーヴランド……長距離バスやアムトラックを乗り継ぎ、二人の旅は続いてゆく――。
美しい風景と愛すべき人々、そして「あの日の自分」に出逢える、江國香織二年ぶりの長編小説。


【著者略歴】
江國香織(えくに・かおり)
1964年東京都生まれ。
2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞
04年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞
07年『がらくた』で第14回島清恋愛文学賞
10年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞
12年「犬とハモニカ」で第38回川端康成文学賞
15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞を受賞。
著書に『きらきらひかる』『左岸』『抱擁、あるいはライスには塩を』
『はだかんぼうたち』『なかなか暮れない夏の夕暮れ』ほか多数。
小説のほか童話、詩、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。

【著者紹介】
江国香織 : 1964年東京都生まれ。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第一五回山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で第一三〇回直木賞、07年『がらくた』で第一四回島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で第五回中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で第三八回川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第五一回谷崎潤一郎賞を受賞。小説のほか童話、詩、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    江國香織は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、少女たちのロードノベル㏌USAでした。この旅を経験した彼女たちがどう成長していくのかが楽しみです。アメリカだと、もっと危険が危ない(笑)気がしますが、小説だからでしょうか?エンディングが少しあっさりし過ぎのような感じがします。続編もあるのでしょうか?

  • こーた さん

    アメリカの空は広い。もう何年もまえにひと月だけ暮らしたことがある。街、ひと、バス、ハイウェイ、空。読みながら当時の風景を想い出す。ぼくが居たのは彼女たちの訪れていない、もっと西でもっと北の都市なのに、だ。読書は旅に似ている、などと言ったらあまりにありきたりだろうか。でもほんとうに一緒に旅をしたような気分になる。そのときどきの目的地へ向かって一直線にすすみ、決して引き返すことはできない。想いかえすことはあっても、そのときその場所であったことは永遠にふたりだけの秘密だ。読書だってそうだ。読み終えたいま、⇒

  • ウッディ さん

    臆病だけどしっかり者の逸佳と天真爛漫で人懐っこい礼那。ニューヨークに暮らす17歳と14歳の従姉妹同士は「これは家出ではありません」という書き置きを残し、旅に出る。アメリカの都市を巡り、危険な目にあいながら、かけがえのない出会いと経験をする二人の旅にワクワクさせられました。心配のあまり感情的になる礼那の父と鷹揚に構える逸佳の父が対照的だったが、自分の子供にはうるさく言わず、温かく見守ってやれる親になりたいと思った。きっと逸佳と礼那のように、貴重な経験をして、ひと回りも大きな人間になって帰ってくるのだから。

  • 旅するランナー さん

    紳士淑女のみなさん、それから、紳士でも淑女でもないみなさん、聞いて下さい。何をもたらすのか、彼女たちの出会いは。17歳と14歳の女の子(いとこ)が、親の許可なく、アメリカを自由気ままに旅します。最初は世間知らずな娘が調子に乗っちゃってとハラハラします。そのうち、彼女たちが出会うすごいこと、そして成長を応援している自分がいます。人生はおとぎ話なんです、きっと。グッド、ノットグッド、インビトウィーンから選ぶとすれば、もちろんグッド。いえ、爽やかなロードムービーを観ているような、エクセレントな小説です。チーク!

  • のぶ さん

    久々に読む江國さんの長編は、どっしりとボリュームがあり、十分に堪能する事ができた。物語は17歳の逸佳と14歳の礼那が、ニューヨークから西を目指して旅をする話。「家出ではないので心配しないで」と言って出たものの、舞台がアメリカなので何となく心配な感情を抱く。ロードノベルは多くあるが、その辺りが新鮮に感じた。渡る世間に鬼はなし、とても楽しんでいるようで良かった。描かれる情景が映像的で、アメリカ映画を観ているように話が進んだ。自分は何故か「テルマ&ルイーズ」を思い抱きながら読み進んだ。好きな小説だった。

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