総員玉砕せよ! 講談社文庫

水木しげる

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784061859937
ISBN 10 : 4061859935
フォーマット
出版社
発行年月
1995年06月
日本
追加情報
:
15cm,363p

ユーザーレビュー

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それにしても、水木先生はこんなところから...

投稿日:2021/06/27 (日)

それにしても、水木先生はこんなところからよく帰って来れたものです。運も強かったのでしょうが、こういう経験を後世に伝えるために生かされたのかも知れません。私の叔父も硫黄島からの帰還兵でしたが、あの経験は忘れられないようでした。酔うと必ずその話をしていました。生きて帰れた喜びよりも多くの戦友を失った悲しみを強く感じました。

やすじい さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • 馨 さん

    本当に戦場から帰ってきた水木さんが描いているからとてもリアルです。NHKのドラマでもやっていましたがどんだけ悲惨な戦場であってもバナナや食べ物への執着がとても強い丸山にややウケてしまいました。 この話では丸山も死んでしまいますが水木さんがどうやって生還したかが気になりました。水木さん生きていてくださって本当によかったです。 こんなふうに離島に派遣されて飢え死したり自決したりワニに食べられたり病死したり・・一体何と戦っているのかわからなくなった兵士も多かったと思います。

  • 青乃108号 さん

    戦争体験者、水木しげるが描く戦場。俺は水木しげるの絵が昔から好きで見ていると何か精神が安定する。つげ義春の絵も似ているところがあって同様に好んでいる。漫画ではあるが戦争のバカバカしさが良く伝わってくる前半パート。雲行きが怪しくなっていよいよその時、「総員玉砕せよ」の命令が下り総員敵中に突撃、無意味な死を遂げる後半パートの悲惨さ。玉砕を見届け報告せねばならんと自らは玉砕に加わらず逃げようとする参謀。死屍累々の惨状を執拗に描いてものがたりは終わる。好きな水木しげるだが、寝る前に読むものではなかった。

  • TCD NOK さん

    太平洋戦争末期。日本の戦局は敗戦間近のところまで来ているのに、舞台は本土から遠く離れたパプアニューギニアのニューブリテン島。これまでの戦地と違い、天国のようなところ・・・いや、そこは本当に天国に行けるところだった。本編の主人公丸山は、水木しげる先生がモデル。ご存知のように実際は水木先生は生き残るが、丸山二等兵は、玉砕し損ねてもはや存在していてはいけない部隊として再度突撃する。丸山に最後のセリフを言わせて、戦争の悲惨さ不条理さを伝えたかったと思う。最後の突撃前の「女郎のほうがなんぼかマシだぜ」も切なかった。

  • えちぜんや よーた さん

    兵・下士官・下級将校は生きていたら使役や戦闘で消耗させられ、死んだら死んだで「神様にさせられる」。命や国よりもフィクションや体面の方が大切なんだなぁ、エラいひとたちは。だから戦争に負けたんだけどね。上が無理に取り繕ったら、下がとんでもない目を見る典型例で、戦争が終わった現代でもこういう理不尽なことは日常茶飯事だと思う。

  • 夜間飛行 さん

    ビンタばかりしているけれど優しい所もあった鬼軍曹が味方の誤射で斃れた。何のために戦うのか? お国のため? 本当にそうか? 慢性的な飢餓に晒され、たいした原因もなく死んでいく兵士達を見ているとわからなくなる。その苦しみや犠牲が国を支えることを保証してくれるのは、天皇か、政府か、日の丸を振って見送った群衆か? しかし彼らは何も見ていないではないか。誰がどこで死ぬかわからない戦場で、兵士は声なき道具に貶められる。何か非合理的な目的を見出すしか人間としての自覚を保てない。狂気に駆られるように、玉砕命令は下される。

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人物・団体紹介

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水木しげる

本名、武良茂。1922年(大正11)生まれ。鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争中に召集され、ラバウルで左腕を失う。復員後、さまざまな職業を経て、57年『ロケットマン』で漫画家デビュー。65年『テレビくん』により第6回講談社児童まんが賞、89年『昭和史』により第13回講談社漫画賞受賞。91年、紫綬褒章、2

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