日本の気配 ちくま文庫

武田砂鉄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480437594
ISBN 10 : 4480437592
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
追加情報
:
352p;15

内容詳細

「個人が物申せば社会の輪郭はボヤけない」。最新の出来事にも、解決されていない事件にも粘り強く憤る。東京五輪に開催後でも反対する。日常に潜むヘイトの萌芽、監視社会、政治家の空虚な言葉、コミュニケーションを「能力」で問うこと、等々への違和感を引きずり、問い続ける。「空気」が支配する国から、「気配」で自爆する国へ。その後の展開を大幅に増補した。

目次 : 第1章 空気と気配(ヘイトの萌芽/ 「われわれ」とは誰なのですか ほか)/ 第2章 隷従する私たち(予測された混迷―ただ解体が進んだ国立競技場/ 地方創生と原発広告 ほか)/ 第3章 愚者と巧者(「誤解」と言わせないための稲田朋美入門/ 小池百合子のテレビ活用法 ほか)/ 第4章 政治の気配(胸に刻み続ける“官設”話法/ 「他よりマシ」と付き合う ほか)/ 第5章 強いられるコミュニケーション(駅長の言葉に歯向かう/ 訃報をこなす感じ ほか)

【著者紹介】
武田砂鉄 : 1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、新潮文庫、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)などがある。新聞への寄稿や、幅広いメディアでの連載を多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Mc6ρ助 さん

    爺さまには難しい所もあるが言いたいことを言ってくれている、のだけれど読んでいるうちに苦しくなってくる。『「気配」を「勘繰」って「自粛」「させていただ」いたりする、この奇妙な動きを、やめなくてはいけない。奇妙な動きはずっと続いている。ここがマックスだ、ここが底だと思っても、まだまだ底があるような続き方をしている。この「気持ち悪さ」と、とりあえずは向き合う必要がある。「ムカつくものにムカつくと言う」ことを決意した著者の感じ取る「気持ち悪さ」と「ムカつき」から、目を逸らすことができずにいる。(p340:解説)』

  • Satoshi さん

    著者が空気でなく、気配と評したここ日本の世相。政治家も空虚な言葉を発して、弱者の声を封殺する。コミュニケーション能力という誰も正解に計れない物差しで評価され、どうせやるならという何の根拠もない理由で政府の方針に賛同する。無理矢理やったオリンピックだったが、スポーツを楽しむだけで何かレガシーを残したのか。誰が総括するのか、盛り上がればそれでOKなのか。

  • umico さん

    用意された枠に入ってはいけない。アンテナの感度がすごい。同じように感度高く…は難しいので、それでも気になるところは気にして生きていこうと思う。生きて、働き、子育てをする限り政治、経済、難しいよね、よくわかんないよね、ではすまない。違和感とか怒りとか、なぁなぁにしないこと。させていただく。めっちゃ使う。うっすら違和感あったけど。

  • じじちょん さん

    空気・気配を察しなさいと、反論を封じ込めるような昨今の日本を書いた本。 SNSが発達したけど、かえって公に意見を言えない雰囲気が漂っていて、弱者や良心的な人の意見が潰されている。コロナ禍の自粛もそうだし、「わざわざ指摘するのも不寛容」こうして自主的隷属を強要されてしまう。 マスコミの影響も大きくて、実際に起こっている事は視聴者に知らされない。 オリンピックも終わってしまったけど、解決されていない出来事など粘り強く批判できる著者の存在は貴重かも。

  • うさぎや さん

    「空気」以前に「気配」から読まれ操られているのだなということを実感させられる。数年前の本のはずなのに、その状況が今と全く変わっていない(むしろ悪化している)のはいったいどういうことなのか。

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武田砂鉄

1982年東京都生まれ。ライター。出版社勤務を経て、2014年から週刊誌、ファッション誌、新聞、webなど幅広いメディアで多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。15年、『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(本データはこ

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