鍵のかかった男 幻冬舎文庫

有栖川有栖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344426511
ISBN 10 : 4344426517
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
追加情報
:
736p;16

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読書メーターレビュー

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  • かみぶくろ さん

    ホテルで変死した男の死因を探るため、その男の来し方を探っていく渋めのミステリー。700ページは正直長く、テンポが良いとも思えないが、丁寧にじっくりと一人の男の鍵の掛かった人生を開いていくのはある種の感慨があった。そもそもシリーズものらしく、いきなり本作から入ってしまったため、火村先生が登場した時の興奮がなかったのが残念。

  • takaC さん

    思ったより早く文庫が出たな。2年も経ってないような気がする。依然として無駄に長いという印象は強い。文庫なのに千円もすると思うとなおさら。

  • キナコ さん

    殺人事件ではあるが、前提として殺人であるとこを証明するために、謎の男性の人生を追っていく。半分以上は有栖川先生のみで調査をしていくが、読み進めていくほど謎が深まっていく。人の人生って分からないなぁと思う作品。良い方にも悪い方にも一気に傾くのが人生だなぁと思った。火村シリーズの中でも長編。梨田さんは幸せだったと思いたい。

  • papako さん

    火村&アリスシリーズ。この本が気になってシリーズ読んだと言っても過言ではない。期待通り楽しめた!まさに『人の世は危うく残酷で出鱈目で得体が知れない』というお話でした。しかし火村が登場してからラストの推理はなんだか捏ねくり回した感じで好きじゃない。アリスが独りで『梨田稔』の真実を探っている間がすごくいい。アリスの人嫌いで人に興味津々なところが存分に発揮されている。しかし、あらすじとはちょっと違う印象だな。梨田の過去から現在までの間に大きな断層がある。そこが描かれていないのはもったいない。でも面白かった!

  • HANA さん

    大阪中之島のホテルで一人の男が縊死した。自殺か他殺か、火村と有栖川がその謎に挑む。今までのトリック中心の作品とは趣が違い、捜査の対象となるのは男の知られざる過去。前半担当するのは有栖川でこちらは足の探偵、後半は火村の快刀乱麻を楽しむ事ができる。本作はその性質の為か、回答よりも捜査の方が面白く特に有栖川パートの男の過去が一枚一枚ベールを剥がすように明らかになっていくのは圧巻。ミステリを貶す言葉に「人間が書けていない」というものがあった。本作はそんな自称人間が書けている文学に対する見事なアンチテーゼであった。

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人物・団体紹介

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有栖川有栖

1959年大阪府生まれ。’89年、『月光ゲーム』でデビュー。2003年、『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。’17年『幻坂』で第5回大阪ほんま本大賞受賞。’18年「火村英生」シリーズで第3回吉川英治文庫賞受賞。’22年、第26回

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