小説・秒速5センチメートル ダ・ヴィンチブックス

新海誠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040666488
ISBN 10 : 4040666488
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
追加情報
:
175p;19

内容詳細

都内の中学に通う遠野貴樹(たかき)の元に、転校してしまった初恋の相手である篠原明里(あかり)からの手紙が届く。一九九五年の冬の終わり。明里との再会を果たすため、貴樹は次第に強くなる雪の中を明里の待つ岩舟駅へと向かう―。十三歳のふたりの上に永遠と瞬間が交差し、ふりそそぐ(『桜花抄』)。一九九九年、高校三年の何もかもうまくいかない夏。種子島に暮らす澄田花苗(かなえ)は、東京から転校してきた貴樹に宿命的な片想いをしている。サーフィンで波に立てた日に貴樹に告白すること。密やかな決意を胸に、花苗は必死に波に向かう(『コスモナウト』)。仕事を終えた深夜の帰宅路、貴樹は灯りの消えた高層ビルを見上げ思う。そんなに簡単に救いが降ってくるわけはないんだ、と―。東京での大学生活、就職してからの水野理紗(りさ)との出会い、いくつかの喪失とささやかな再生。そしてまた、東京に桜の咲く季節が訪れる(『秒速5センチメートル』)。一人で作ったアニメーション作品『ほしのこえ』で鮮烈なデビューを飾った、映画監督・新海誠の初小説作品。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 雪風のねこ@(=´ω`=) さん

    この作品は一番好きで…、一番嫌いだ。アニメは随分前に拝見。映像は繊細で大変美しく、そうであるが故に縮まらない二人の距離に気を揉み、ラストで訳解らんとなっていた。けれど小説を読み人物の機微を捉えて、ああ成程と思った。自分の望みと人の願いは一致しない。決して。それを互いに理解して埋め合う作業が愛だと言える。望みを(例え無意識にでも)押し付けるのは、愛とは言えまい。転校していなくとも、二人はいずれ別れてしまったでしょう。苦しく悲しい時を経て、交わし合った数々の言葉の意味を貴樹はやっと理解できた。(続く

  • ゆき さん

    「秒速5センチメートルは桜の花びらが落ちるスピードだよ」と教えてくれた明里。貴樹と明里は互いに惹かれ合うも親の転勤で離れ離れに。離れていて相手を想う2人。でも、時間の流れと距離で、変わっていってしまう。人は成長していくものでずっとその場所留まることなんてできないんだ。心情や情景が丁寧に描かれていて、映像が目に浮かぶようでした。

  • ちびのミイ さん

    すごく切ない気持ちになった。今、恋愛中の10代はまだ読まない方がいいかもしれない…色んな恋愛、人生経験を経て読むからこそ、グッとくるものを感じられるのではないだろうか… 人生…どうにもならないことがあるのだ…現在進行形では信じられないこともあるかもしれないが、人の気持ちは必ず変わる…「時間が薬」とは良く言ったものだ!3編の物語だが、どれも「喪失」を扱っている。生きて行く上で必ず経験する。その経験を重ね、人は強くなるのだ!

  • gerBera.m さん

    ロマンチックな話だった。純愛というか、まだ愛はわかっていなくて、恋が深まる話。男の子が青年へ成長していくまでの話。たぶん主人公の少年がいい男だから、それぞれの時代に自分の意中の人を恋人にするんだけど、つづかない。半ばいつか去ってくものだというあきらめもあったりして…。誰よりも愛されたいのに、自分は誰かを必死で愛し、幸せにするまでには至らない。身勝手だと思いつつ結論が出ない。女としては、「ごちゃごちゃ悩んでないで、何を言われようと幸せにしてやれよ」って、キレそうになるけど複雑な男心を垣間見た気がした。

  • 爽 さん

    新海監督の作品の魅力は、絵の綺麗さにあると思うから、小説だとそれがあまり見れないのが残念。「桜花抄」は強い結びつきと青春が感じられてよかったな。もしかしたら永遠に会えないのではと思わせる物理的な距離と時間が、会えたときの嬉しさを何倍にもしている。でも、幼い頃の大切な人は、ずっとそうとはなかなかいかないよな。儚いなあ。

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