大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ! 不人気学科教授 奮闘記

斎藤恭一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781618784
ISBN 10 : 4781618782
フォーマット
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;19

内容詳細

教授の仕事は、“研究”と“講義”だけではない。高校生や予備校生、さらには市民への“広報活動”の仕事。法人組織の一員として担当する“管理運営”の仕事。そして、研究に付随する、科研費の確保や産学連携、学生への生活指導や文章添削…。教授はただの研究者ではなく、“勤め人”であり、“教育者”である。

目次 : 序章 「大学崩壊」と嘆いても始まらない/ 第1章 未来ある高校生に必死でPR/ 第2章 市民にも「理科」に馴染んでもらおう/ 第3章 「学生指導」はテンヤワンヤ/ 第4章 大学という「組織」の経営は悲喜こもごも/ 終章 「研究」は一人では成し遂げられない

【著者紹介】
斎藤恭一 : 1953年、埼玉県生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業、東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻修了。東京大学工学部助手、助教授を経て、2019年まで千葉大学工学部教授を務める。現在、早稲田大学理工学術院客員教授。専門は、放射線グラフト重合法による高分子吸着材の開発。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    千葉大教授の著者は、高校や予備校に模擬講義に行ったり、市民講座に出かけたりと、大学のプレゼンスを高めるために血の滲む努力をされている。学内では、学生という「未熟者」と格闘し、教授会などの組織運営に翻弄され、そして、研究資金の獲得に汲々となる。そんな大学教授の悲しい生態を、面白おかしく綴ったエッセイである。「理系こそ国語と英語」という先生の信念には賛成。でも、自らをサービス業だとし、ここまでして手取り足取り学生に阿っている大学の姿は、大学の権威と戦った世代から見ると、滑稽であり、また、悲しくもある。

  • 香菜子(かなこ・Kanako) さん

    大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ! 。斎藤恭一先生の著書。斎藤恭一先生が研究者としても教育者としても広報担当者としても誠心誠意全力で奮闘されていることがわかる良書。大学教授というと高学歴で上から目線で偉そうな態度で研究や研究生活に没頭している世間知らず人間というイメージを持っている人もいるかもしれないけれど、研究や研究生活だけに集中できるなんて大きな勘違い。斎藤恭一先生のような大学教授が増えればそういう勘違いをしている人も減っていくでしょうね。

  • kei さん

    理系の大学教授と言えば、研究に没頭してて社交的ではなくて…というイメージを持ちがちですがこちらの著者、斎藤氏は不人気学科における学生確保のために日々四苦八苦した25年間他をまとめたエッセイ。高校や予備校を約120校回って、平均80名/回の生徒、保護者に出会ってるとして、1万人の中から著者の研究室にやってきた学生は3人…。現実はとてつもなく厳しい。最終章は研究の予算獲得について書かれていますがたくさんの予算を獲得することのメリット デメリットも書かれていて興味深かったです。

  • uniemo さん

    千葉大学は国立大学の中で志願者数1位とニュースで聞いた気がするのですがその工学部の中でも教授が学生集めに奮闘する不人気学科があることを知りました。著者は自分の研究にも産学連携や学生への指導にも熱心で良い先生です。浪人することも厭わず勉強だけではない高校生活をおくることが創造的な研究を産みだす強みとなり、就職にも繋がっていくというのは年を経た今だとよく理解できました。

  • tomtom さん

    「理科の力が落ちてきているのは、理科を教える時間数が減っていることと、それを理解するための国語力が低下していることが原因だろう。国語力がないとそれ以上の英語力は身につかない」筆者の言う理系こそ国語と英語には少し納得がいった。英語の論文を読まなくてはならないし、卒論を必ず発表しなくてはならない理系には必要なことだと思う。

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人物・団体紹介

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斎藤恭一

1953年埼玉県生まれ。1982年東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻博士課程修了。東京大学助手、講師、助教授、千葉大学助教授、教授を経て、早稲田大学理工学術院総合研究所客員教授。千葉大学名誉教授。専門は、高分子材料化学、放射線化学、化学工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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