つながりと流れがよくわかる 西洋音楽の歴史

岸本宏子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865592276
ISBN 10 : 486559227X
フォーマット
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;21

内容詳細

目次 : ■序章: はじめに知っておきたいこと / 西洋とは / ヨーロッパ大陸の主人公たち / フランク王シャルル、西ローマ皇帝に / [ポイント1]古代ギリシャの音楽観と西洋音楽 / アポロンとディオニュソス/音楽のシステムは小宇宙 / 音楽には役割がある/現在のヨーロッパ世界への影響 / [ポイント2]ユダヤ教、キリスト教、イスラム教 / ■【1】西洋音楽の始まり[中世〜ルネサンス] / [第1節]教会の歌−−祈りの歌 / フランク王国とローマ教会/グレゴリオ聖歌と付け足し加工 / オルガヌムと多声音楽/大問題発生−−音楽と時間 / [第2節]宮廷歌人の歌−−心の歌 / もうひとつの出発点/詩をつくって歌う宮廷人たち / [第3節]技術改革の時代「アルス・ノヴァ」−−決定版・音楽づくりの道具 / 『アルス・ノヴァ(新技術)』までの道のり / 素材の加工から創作へ / 響きも形も美しい歌をめざして−−ルネサンスへの道 / [第4節]ルネサンス時代の音楽 / ルネサンスの到来 / 第1期 新旧様式の交代期−−ブルゴーニュ楽派 / 第2期 ルネサンス様式の確立−−フランドル楽派 / 第3期 ルネサンス様式の完成と爛熟−−イタリア / バロックに向けての二つの底流 / 楽器と音楽/宗教と音楽 / ■【2】「神の音楽」から「人の音楽」へ[バロック〜古典派] / それは激しい感情を訴える独唱歌曲から始まった / モノディ様式 / [第1節]声のドラマ オペラと声楽曲 / 「モノディ様式」以前のドラマ/オペラの誕生−−フィレンツェ / マントヴァとモンテヴェルディ/ローマ / ヴェネツィアと商業劇場の発展/ヨーロッパ諸国へひろがるオペラ / オペラ以外の声のドラマ−−オラトリオ、カンタータ / ナポリ派の隆盛/メタスタージオとオペラ・セリア / 喜劇オペラ−−「ブッファ」と「インテルメッゾ」 / グルックのオペラ改革/18世紀後半−−ナポリ派の国際化 / 古典派時代のオペラ−−モーツァルト / [第2節]音のドラマ−−バロックの器楽 / ひとつの楽章のなかのドラマ、多楽章によるドラマ組曲 / バロック時代のソナタ / 1 演奏形態による分類 / 2 楽章構成による分類 / バロック時代のコンチェルト(協奏曲) / 1 コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲) / 2 ソロ・コンチェルト(独奏協奏曲) / フーガ/即興的な形式/変奏曲/コラール前奏曲 / [第3節]絶対音楽の完成にむけて−−古典派への道 / 後期バロックから初期古典派へ / ギャラント様式/多感様式 / 初期の交響曲 / ミラノ/マンハイム/ベルリン/ウィーン / [第4節]交響曲の誕生とソナタ形式−−古典派の時代 / 管弦楽曲−−交響曲とコンチェルト / 交響曲/コンチェルト(協奏曲) / セレナード、ディヴェルティメントなど / 室内楽曲と独奏曲 / 弦楽四重奏曲/ソナタ / ■【3】西洋音楽のたわわな実り、そして・・・[ロマン派〜現代] / [第1節]音の魔術師たち ロマン派のオーケストラ音楽とピアノ音楽 / オーケストラ音楽 / 19世紀前半−−シューベルトからベルリオーズまで / 19世紀後半−−交響詩の成立と交響曲の復活 / ピアノとピアノ音楽 / ピアノと家庭音楽、サロン音楽とヴィルトゥオーゾ / 性格的小品 / [第2節]声の魔術師たち ロマン派のオペラと歌曲 / フランスのオペラ / 革命期/19世紀前半/19世紀後半 / イタリアのオペラ / ロッシーニの偉大な仕事/ベッリーニとドニゼッティ / 巨人ヴェルディ/ヴェルディ以後−−ヴェリズモ / ドイツとオーストリアのオペラ / ヴァーグナー以前/未来の芸術作品−−ヴァーグナーの仕事 / ヴァーグナー以後−−R.シュトラウス / 歌曲−−詩とピアノの出会い / シューベルトによるリートの確立 / リートの発展と各国への広がり / [第3節]国民楽派とロマン派の黄昏 / 国民楽派/ロシア、東欧、北欧 / フランス、スペイン、イギリス / ロマン派の黄昏/R.シュトラウスとマーラー / [第4節]近代の音楽−−枠組みの変化と多中心化 / 20世紀とい時代 / 第1次世界大戦までの音楽 / 「調性」からの解放−−印象主義と表現主義 / 「リズム」の解放とノイズの音楽−−原始主義と未来主義 / 西欧の外へのまなざし / 両大戦間の音楽 / 新古典主義の音楽/12音技法の確立 / ジャズとキャバレーの音楽 / 社会の動きと音楽−−ソヴィエト連邦、そしてナチス・ドイツ / [第5節]現代の音楽−−そして新たなる「音楽」への問いかけ / 戦後音楽の再出発 / 前衛音楽の時代 / 前衛音楽の始まり−−総音列主義(トータル・セリエリスム) / 「管理された偶然性」 / その他の前衛−−それぞれの道 / アメリカ実験音楽とミニマル・ミュージック / アメリカ近代−−実験音楽への道のり / ケージと「偶然性の音楽」 / 図形楽譜とミニマル・ミュージック / テクノロジーと音楽 / アジアと日本の現代音楽 / ■【終章】終わりの始まり / 復習 西洋音楽史の始まり / いささか個人的なあと書き−−西洋音楽史とは?

ユーザーレビュー

総合評価

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    音楽史の本は、各派で時代を区切り、代表する作曲家を紹介するのが常套だが、本書は、音楽のあり方の変遷という「流れ」に重点がおかれているのがユニーク。だから、時代の橋渡しをした作曲家(グルック、ヴァーゲンザイル、スポンティーニ等)が、大作曲家と同じくらい重要な役割で紹介されている。著者の主観的な解説が生き生きとして面白いが、納得できない記述も多い。何よりベートーヴェンの「英雄」「運命」を絶対音楽でなく標題音楽と説明していること。ブラームスの1番がベートーヴェンの第10番と「揶揄された」というのも違うと思う。

  • サケ太 さん

    西洋、ヨーロッパで育まれた音楽の通史。西洋音楽が、どのような環境で生まれたのか、ということから始まり、ギリシャ神話から始まる音楽観。教会の歌から、宮廷歌人、試行錯誤、ルネサンス。積み重なる技術や理論、楽器。カストラートの出現からその衰退の理由。李白などの唐詩を取り込んだ、アジアの文化の吸収。神から、人へ、更なる変化。バッハやモーツァルトなどの有名な人物をコラムで個別に取り上げながらも、全体の歴史を追える。個人的にアジアの影響や、そこから出てきた人々について言及があり興味深かった。

  • ガットウ さん

    ★★★★4.0点。つながりも流れもよくわからないので、手に取りましたが、イラストも可愛らしく、わかりやすかったです。

  • 汲平 さん

    「つながりと流れがよくわかる」と副題がついていて、帯の惹句にも「因果関係が見える」と書かれている通り、通常の音楽史のテキストでは細切れにされていた音楽史全体の流れがよくわかる内容だった。特にグレゴリオ聖歌からルネサンスへの流れに力が入っていて、読み応えがあった。個別の、より詳細な解説書は山ほどあるので、まずこの本で全体の流れを掴んでおくのが良いように思う。

  • sou さん

    どうせ音楽史の本は同じようなものだろうと読み始めたら、著者の方々の工夫が詰め込まれていて面白い本でした。 西洋音楽史を学ぶ上で歌を軽視してはいけない!という著者陣の想いが強い!今まで器楽曲ばかり重視して聴いてきたのは片手落ちだったなと思いました。 あと、バッハやロマン派を敢えてサラッと流してるのも意欲的で面白い。表紙のイラストはモンテヴェルディだし。バッハやベートーヴェンはたくさんいる作曲家の1人にすぎない、ドイツは本来そこまで存在感が無い国のだなと思いました。

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