読者と主人公と二人のこれから 電撃文庫

岬鷺宮

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048926034
ISBN 10 : 4048926039
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
Hiten ,  
追加情報
:
295p;15

内容詳細

――だから、わたしの初恋はエピローグのあとに始まるのです。

この物語さえあれば、他に何もいらない。この小説『十四歳』と、その中に確かに息づく主人公、トキコがいれば──
だが、彼女は俺の前に現れた。
灰色の毎日の始まりになるはずだった、新学年のホームルーム。黒板の前に立った彼女こそは、俺が手にした物語の中にいたはずの「トキコ」だった。
不器用に近づいていく二人の距離。
物語の中にいる「トキコ」と、目の前にいる「柊時子」のあいだで、奇妙に絡まってゆく想い。出会うはずがなかった読者と主人公の物語。その結末にあるものは──。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まりも さん

    灰色の毎日の始まりになるはずだった新学期のホームルーム。細野の愛読書「14歳」に登場する主人公・トキコのモチーフとなった少女と出会い、恋をする青春物語。あぁ、なんて綺麗な物語なんだろう。さりげない平和な日常を繰り返していく中で、物語を通じて出会った不器用な少年と少女の世界が広がり、そして恋に落ちていく。すごくありふれた筈の物語なのに、これだけ心を捕らえて離さないのは、きっとこの作品が彼等の恋をとても丁寧に描いてくれたからだと思います。静かでいて美しい、心に残る素晴らしい1冊でした。次回作も楽しみだ。

  • よっち さん

    期待もない新学年のホームルーム。高校生・細野亮の前に愛してやまない物語の中にいた「トキコ」そのままの少女・柊時子が現れる出会うはずがなかった読者と主人公の物語。見れば見るほどそのままの時子との出会い。一緒に過ごしてゆくうちに想いが少しずつ積もってゆく一方で、自分の中で湧き上がってくる違和感。主人公の周辺を切り取ったようなクローズな世界観で、あまりにも不器用な二人の距離感にもどかしくもなりましたが、物語をきっかけに知り合った二人が物語で心を通わせて、これからの二人の世界の広がりを予感させる素敵な物語でした。

  • 中性色 さん

    読心術。というわけで、同時進行的ラブコメディ。キャラも過不足なくしっかり立っていて、シンプルかつ王道で面白い。しっかりと伏線を回収していってるのもいい。ただ、基の十四歳は動機付けぐらいで本編ではそんなに絡んでくるわけではない感じだな。掘り下げもまだ甘いところがあるけど、これは今後もある形なんだろうか。個人的には時子と伊津佳が好み

  • かんけー さん

    面白いです♪(^.^)人と距離を取る細野晃は「14歳」という小説に登場するヒロイン、トキコに自分と同じ思考を見出だしのめり込んで行く。実際には有り得ないシチュでも本の中のヒロインが目の前に現れたら?晃の反応は無理もない(^_^;)思春期の男女の心の有り様と、微妙なもどかしさが読んでて新鮮で♪晃を支えてくれる修司と須藤さんはホントのマブダチ(^.^)柊嬢の行動原理は思いもよらぬ意外性でニコニコ♪晃が戸惑うのにもニコニコと。多少のすれ違いと勘違いは有っても、晃の言い分も理解は出来る。でも柊嬢は生きて?→

  • リク@ぼっち党員 さん

    直球ど真ん中ストライク。最高すぎ。 他人と距離を置いていた少年が、大好きな小説のモデルとなった控えめな女の子と出会い、お互いに変わっていく物語。恋愛だけじゃなくて友達についても描かれていたのがよかった。細野の背中を押す二人の言葉が胸に染みる。世界観に合った美しいイラストも物語にしっかりと彩りを与えている。 そして恋模様。この類いの、リアルにありそうな非現実の物語が好きすぎて好きすぎて。さりげない日常を繰り返していくなかで意識していく過程も素晴らしいし、『十五歳』はもう胸が一杯でツラい。こんなんもう、ねえ?

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岬鷺宮

第19回電撃小説大賞でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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