山の怪談

岡本綺堂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309227108
ISBN 10 : 4309227104
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
190p;19

内容詳細

怪異だらけの山の世界。化けもの、怪異の民俗譚、文人による心霊、不思議な話、岳人・アルピニストの遭難・恐怖・神秘体験…。実話、エッセイ、小説でひたる二十の怪談。

目次 : 1 山の怪異の民俗(入らず山(柳田国男)/ 山の怪異(高橋文太郎)/ 含満考―バケモノの話(高須茂) ほか)/ 2 文人・林人の心霊の話(幽霊滝の伝説(小泉八雲(田部隆次・訳))/ 兄妹の魂(岡本綺堂)/ 焚火(志賀直哉) ほか)/ 3 岳人の怪奇・神秘体験(山の怪談(深田久弥)/ 岳妖―本当にあった話である(上田哲農)/ 岩塔ヶ原(西丸震哉) ほか)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    山の怪談アンソロジー。民俗学者、作家、登山者、各々の立場から山の怪異が語られている。地方に伝わる伝承も本人が実際に体験したという怪異も、それぞれの切り口が面白い。特に面白いく感じたのは民俗学者の部。怪異に関する民俗学者の論考は数多あれども、本巻に収録されたのは柳田国男も含めてどちらかと言うとエッセイという感じで怪異自体を素直に楽しむ事が出来る。小泉八雲、岡本綺堂を始めとする作家の話の上手さは言わずもがな。古い話が多く昨今みたいに強烈な描写が多いわけではないが、その分しみじみと感じる部分も多い一冊であった。

  • ぽろん さん

    一部は、山の怪異の民俗と題して少々お堅い文章も含まれて読了できるのか心配だったけど、二部三部と平易な文章で、まるで昔話でも聞く様な感じで不思議な話も淡々と読み終えた。そんな中で、岡本綺堂の話が特に印象深かった。山には、人智を超えた何かがあるんだろうなあ。

  • 澤水月 さん

    意外やラストの岳人(山屋)たちの文が現代実話怪談的だし、山の困った人の話を読んでいたら指9本ない某動画配信有名登山家が不穏な亡くなり方しぞくりと寄る辺ない気持ちに。冒頭章の天狗論がまあ正直悪文で読み進まず難儀、古風な言い回しだから読みづらいわけでないのだなあ(柳田や露伴はいいのだもの)。平山蘆江は気になり過ぎる終わり方!同じ河出の『山の怪異譚』の3ヶ月前刊行、現代人パートは工藤美代子

  • roatsu さん

    収録各話いずれも面白く、初出となった作品を改めて読みたくなった。日本人の精神性を紐解く民俗学的な視点からも古来から連綿と色々な話が生まれてきた山の怪談は好適な材料なのかも。個人的には含満考が目から鱗。手塚治虫のどろろで「ガンモウ」の語が出てきたが、そういう意味があったのかと。実に面白い。あとはドイツ人のハンス・シュトルテ氏の丹沢夜話も素敵。馴染の山域だけれど本書が新しい気付きや知識、情感を与えてくれそう。まだまだ知らない良い本があるんだなあと嬉しい発見だった。

  • 川端 さん

    ★★★☆☆ その昔、山は畏怖の対象だった。科学が未発達の時代。聳える山々は大きく神聖で、到底全容は知れない。不可思議な自然現象が人々の想像を刺激し、山の神や物の怪を生み出した。現代は整備された山道と遠くを照らせるライトによって、山の秘密は暴かれ、神々は居場所を追われ、山の威厳は失われる。山岳信仰の本質は、未知なるものを恐れ敬う人々の普遍的な姿勢にある。

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人物・団体紹介

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岡本綺堂

1872年生まれ。本名敬二。旧御家人を父として東京に生まれる。東京府中学校卒業後、東京日日新聞に入社。記者のかたわら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番町皿屋敷』などの名作を発表。捕物帳の嚆矢「半七捕物帳」シリーズで人気を博した。1939年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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